2013年3月23日、アロマトーク・アラム・ジンバランにお邪魔しました。こちらは4月から「オーラスパ・ジンバラン」と名を改め再出発する予定ですが、元オーナーが関東でもエステを経営する日本人とあって日本語接客やきめ細かいサービスの期待できるお店です。今回はバリスパのいろはを手軽にレッスン出来る半日セラピスト体験+スパコースにトライしました!
アロマトークへ・・・
朝10時、マネージャーのマデさんが自らヒロチャンオフィスまで迎えに来てくださいました。
彼の日本語はとてもハイレベル!
アロマトークのゲストは8割が日本人であるため、一般のドライバーにも多少の日本語は通じるそうです。
ヒーリングミュージックの流れる送迎車に乗り込んで出発。ジンバランのバイパスからウルワツへと上っていく山道に入り、10分ほどでアロマトークの入口が見えてきます。
看板はすでに「オーラスパ」にチェンジ済み。緑の濃い影の覗く伝統的なバリ風のゲートはまるで公園か寺院の門のようです。
広い敷地内はトロピカルグリーンに溢れ、バリ情緒が色濃く漂っています。
ガーデンの中で何棟かに分かれたアロマトークの施設を、まずはフォトツアーでご紹介します。
ロビー
伝統バリ風の大きな平屋建ての前に送迎車は停まりました。
内部は広々としたロビーで、レセプションカウンターもここにあります。
日本人スタッフはいませんが、日本語の通じるインドネシア人スタッフが応対します。
すべて自然素材であることにこだわって選ばれたインテリアたち。
ロビーにエアコンはありませんが、吹き抜けになった高い天井が熱気を逃がしてくれています。
シングルルーム
ロビーと同じ建物内にあるシングルルーム。
三角屋根の白い天蓋が吊るされたベッド、こちらがハマムです。
ベッドの内側に蒸気の出る器械を置き、からだ全体をやさしく蒸すアロマトークならではのトリートメントです。
シンプルなドレッサー。
さりげなくディスプレイされたシーシャが非日常感を高めます。
こちらは後ほどクリームバスのレッスンにて使います。
ベッドルーム奥の扉はバスルームへと続きます。
バリ島でよくある三角バスタブ。
ひとりの入浴にちょうどいい大きさです。
ガーデン&プール
本当にジンバランのスパ!?と思うくらいアロマトークの敷地は広々としています。
ロビー棟を出ると、茂った木々の向こうに静かなプールが見えます。
プールサイドに建つオープンエアのパビリオンには、クリームバス用のファシリティがセットされていました。
ここでの施術はとても気持ちよさそうです。
プールを中心に、バリらしいのんびりとした世界が広がっています。
日本人経営のバリスパにはバリ島成分が足りない・・・常々そんな風に思っていましたが、
アロマトークに限ってはバリ島らしさ全開です!
ツインルーム
プールサイドのパビリオンの陰にひっそりと隠れるようにして建つ離れも見学させていただきました。
こちらはハマムルームがコネクトされたツインルームです。
細長い入り口はバリ伝統建築のチャームポイントですが、この離れは今まで見たどのお部屋より間口が狭かったです。156cmの私が少し体を斜めにして、頭をぶつけないよう注意して入りました。
クラシカルなトーンで統一された室内は窓枠も照明も凝っていて、心地よい非日常感を感じさせます。
シロダーラポットも、他店とはちょっと違って古いインド映画に出てきそうなアンティーク調です。
バスルームを覗いて、思わず「可愛い!」と声を上げてしまいました。
乙女度100%の桜貝みたいなバスタブ。
シャンパンでも飲みながらここで入浴してみたいです♪
一方シャワーブースやトイレは清潔ですが、少し古めという印象を受けました。
トリートメントルーム内にある3つの扉のうち、ひとつがバスルーム、ひとつがお手洗い。
ではこれは?と開けたところがハマムルームでした。白い空間はオリエンタルムード満点。
アロマトークにはツインのハマムルームは2部屋用意されています。
半日セラピスト体験+スパコース 体験スタート!
それではさっそく、体験コースをスタートしましょう。
まずはロビーにてウェルカムドリンクをいただきます。
グラスに注がれてワインのような、甘酸っぱいハイビスカスティー。
バラの形に折られたおしぼりも冷え冷えでした。
ウェルカムドリンクをいただきながらカウンセリングシートに記入します。
項目は健康状態やマッサージの力加減など定番のもの。
文は日本語で書かれているので簡単です。
カウンセリングシートを埋めれば移動の準備が調いますが、貴重品が心配という方はロビーの鍵付ロッカーに預けましょう。
トリートメントルームには鍵のかかる物入れはありません。
スパスクールの科目はクリームバス、バリニーズフルボディマッサージ、トータルフットビューティの3種類から選べます。
今回ムナコは古来からインドネシア女性が髪のお手入れのため愛用してきたクリームバスをチョイスしました。
本日クリームバスを教えていただくのはスウィトリ先生。
アロマトーク歴10年で、新人スタッフのトレーナーも務めているベテランです。
モデルは若手スタッフのマハさん。ヌガラ出身のバリ美人です。
私も研修用ユニフォームに着替え、いよいよスタート。
お二人ともよろしくお願いします!
本日のスパスクールにマニュアルはありませんが、スパにて用意されている筆記用具を使ってトリートメントの手順をメモしていきます。
最初はシャンプー台で軽く髪を洗います。
今回のスクールに通訳は付きませんが、スウィトリ先生は日本語で指導してくれるので安心です。
先生のお手本を観察し、「どうぞ」と言われてバトンタッチ。
シャンプー台で人の髪を洗うというのは生まれて初めての経験です。
かわいいボトルからシャンプーをとり、ドキドキしながらモデルさんの頭に触れました。
バリではシャンプーのときに顔に覆いをかけることがないので、余計に緊張してしまいます 笑
先生に頭皮マッサージを習いながらシャンプーを終えて、シングルルームに移動しました。
モデルさんにはドレッサーの前に座ってもらい、クリームバスの登場です。
使用するクリームバスはアボカドです。
クリームをつけるにも手順があります。
頭頂部の分け目から左半分を先生がやってみせます。
そして私の番となり、右半分を実際にやってみます。
髪の束を数ブロックに分けて少しずつクリームを馴染ませ、マッサージしながら揉みこむ、という作業の繰り返しなのですが、なかなか先生のように上手くいきません。
分け目を付けた毛束がすぐにバラバラになってしまいます。
先生の教え方はお手本を見せることが中心ですが、ときどき「まっすぐにして~・・・回して~」「耳の上を通って~・・・」など生徒の指先を導いてくれます。
先日体験したクイーンローズの一日スパスクールでも頭のマッサージは特に難しい!と感じましたが、クリームバスはヘッドマッサージがメインなのでとにかく大変です。
出来ないところは何度かやり直しながらレッスンが進みました。
クリームバスを塗り終わると、頭に温タオルを巻いて肩と腕のマッサージにはいります。
私が特に苦手だった、合わせた手刀で肌を叩く「チョッピング」。
先生が叩くと「パキョッ!」といい音が響くのに、私がやると「ぼすっ」と情けない音に・・・
手首のスナップを効かせるのだと指導をもらって、繰り返していると音が鳴るようになりました。
マハさん、何度も叩いてすみません・・・
マッサージの前半はノンオイルの指圧マッサージ、後半はオイルマッサージです。
オイルを伸ばす方向、指圧するポイントと回数など細かく教わりながらのレッスン。
これらをすべて流れるような動作でこなしてしまうセラピストさん達はスゴイと、改めて実感しました。
最後にタオル地のミトンにお湯を含ませてオイルを拭き取り、マッサージは終了です。
再びシャンプー台に移動してクリームバスを洗い流しますが、たっぷりと塗り込めたクリームをすべて洗い流すのはなかなか大変!コンディショナーをつけ、ドライヤーで乾かします。
髪の毛がとても柔らかくなっているのを感じました。
最後に、先生から「なにか質問は?」と訊かれます。
私は手順を忘れないように口頭でざっとおさらいをしてもらいました。
メモをとった紙は、もちろん持ち帰りOKです。
アロマトークでセラピスト体験をすると、もれなく修了書がもらえます。
貝殻でデコレーションされたかわいい額入りなので、バリの思い出にお部屋に飾るのもいいですね。
修了書には生徒の名前、履修した科目、指導した講師の名前が入っています。
ちなみに5日間セラピストコースの修了証には、上記のほかインドネシア政府の公式認定印が加わります。
ランチ
アロマトークのスパスクールにはランチも込みです。
通常はナシゴレンとミーゴレンからオーダー出来ますが、取材日はたまたま欠品となっていてサンドイッチをいただきました。
トリートメント
お食事のあとはサロンに着替えて、今度は自分がお手入れをしてもらう番です!
当たり前ですが、先生のシャンプーの手つきは一切の迷いがないのが伝わってきます。
クリームを均一に伸ばしたり、髪の分け目をきれいにつけることがどれだけ難しいかを知った後では先生のテクニックひとつひとつに「おおー・・・!」と感心してしまいました。
ヘッドマッサージも肩・腕のマッサージも、圧力が分散せずに狙ったところに作用しているかんじ。
なお、トリートメント体験はレッスンの前後どちらのスケジュールでもリクエスト可能です。
先生の上手さに感激したいならレッスン後、全体の流れを予め把握したいならレッスン前がおすすめです。
コンディショナー、ドライヤーと手順が進み、ピタリ1時間で仕上がりました。お見事です!
着替えたあとは、ロビーにてアンケートに記入します。こちらも日本語なので簡単。
帰りも再びマデさんの運転でオフィスに送り届けていただきました。
本日はありがとうございました!
取材を終えて・・・
今回の取材は2度目のスパスクール体験となりました。バリニーズマッサージと並ぶバリスパメニューの代表格、クリームバス。
予想以上の難しさに戸惑いましたが、日本語でフォローを入れながら丁寧に指導してくれる先生とのプライベートレッスンなので、比較的のんびりと習うことが出来ました。
半日セラピスト体験+スパコースはマッサージ初心者の方に人気があるそうです。私もこれを体験してみて、「素人だけどちょっとバリスパのテクニックには興味ある」という方には最適だろうなと納得しました。
なんといってもポイントは、レッスン+ランチ+トリートメントがぜんぶ入って、4時間半というコンパクトなスケジュールにまとまっている点。スパのお稽古がバリ滞在のメインテーマでない方にもおすすめできる、ライトな内容です。逆に、真剣にスキルを身につけたい、という方には物足りないかもしれません。
ステップアップを目的としたプロに人気が高いのは、修了書に政府の認定が入る5日間セラピスト体験コースです。個人のスキルに応じて1日8時間の授業をこなし、平均2種類の科目をマスターして帰っていく方が多いのだとか。
また、今回はスパスクールの取材でしたが、純粋に現地のトリートメントを受けたくてバリスパを探している方にもぜひチェックしてほしいですね。日本人オーナー仕込みの接客クオリティと、バリらしい異国情緒を両立しているお店はなかなか貴重な存在です。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。