私達取材班は2014年2月17日に、ARMAリゾートで絵画アートコースインターンシッププログラムの取材に行ってきました。メンバーはお馴染みのカメラマンクマッチとマーケティングのマルッチです！こちらのプランはARMAリゾートにての宿泊も含まれており、芸術の街ウブドにどっぷり浸かれるプランになっています。
こちらのリゾートは有名なARMA美術館に併設されており、リゾート内には芸術的なアートが所々に散りばめられています。そんなプロの芸術家も集まる場所で絵画を学ぶインターンシッププログラムを体験してきました。
| インターンシップスケジュール12:00 ARMAリゾートに到着 13:00-14:00 ARMAカフェにてコーヒーブレイク 14:30-17:30 絵画アートコースインターンシッププログラム 18:00-19:00 ARMAスパにて1時間のスパをお楽しみください。 19：30 ARMA Kafeにてディナー（翌日にARMAタイレストランにてのランチに変更も可能） その後はリゾート内なたはウブド周辺にてお好きなようにお楽しみください。 |
ARMAリゾートに到着
12：00 ARMAリゾートに到着。こちらのプランは送迎は含まれておりませんので、ご自身でARMAリゾートまでお越しください。
チェックインを清ませ、ウェルカムドリンクで道中で乾いた喉を潤おします。こちらのウェルカムドリンクはハーブティーにシナモンを入れたヘルシードリンク。
笑顔がステキなホテルのボーイさんに誘導されて、まずは本日泊まる部屋へと移動します。ご覧の通りリゾート内は緑が豊富で、ハイビスカス、蘭、フランジパニから見たことのない南国特有の植物を見る事ができました。
コーヒーブレイク
13:00 チェックインを済ませたら、ARMAカフェのガゼボ席にてティーセットで休憩です。
ライステラスを眺めながらのコーヒーブレイクはバリに来たという事を実感させてくれる瞬間でしょう。コーヒかティーをお選びいただけます。お菓子にはインドネシアのパウンドケーキ”クエ”が出てきました。お味のほうは、甘さが控えめでしっとりしていて美味しい。
こちらのティーセットは、ヒロチャングループの世界遺産ツアー、パクリサン河川とキンタマーニツアーまたはカーチャーター・当日オプションでもご利用できます。さらに美術館の見学にも付いています。
絵画アートコースインターンシップ開始
14:30 インターンシッププログラムの開始です。
今回は絵画アートコースに挑戦しますが、ARMAリゾートではその他以下のプログラムが用意されています。（各3時間）
バリニーズダンス
講師：Riawati（リアワティー）
幼女の頃からバリニーズダンスを踊り、30年間踊りに接し続けているベテラン。日本講演、アメリカ講演のメンバーにも選ばれ、その体に叩き込まれた動きは人々を魅了します。優しい面影のからは想像できない力強いかつ女性らしい踊りを踊ります。
ガムラン
講師：Wayan Warsa（ワヤン・ワルサ）
ガムランのマスター。日本講演にも何度も招かれ、そのガムランを操る手さばきは簡単に真似は出来ないほど。その他に、マスクダンスも踊れる多彩なパフォーマー。
木彫り
講師：I Wayan Sudiartha（イ・ワヤン・スディアタ）
家業でもあった木彫りを手伝い始めたのがきっかけ。10歳から木彫りを始めその才能をさらに高めるためにバトゥブラン村にある学校に通う。現在2つの美術館で彼の作品が展示されています。4名の弟子を抱える木彫りの師匠の顔を持ちます。
さらにお子様のための英語に触れる機会として最適です。講師は全員英語での指導が可能です。
それでは普段は絵心のない私が、本気で頑張った絵画コースの模様をおつたえしましょう。
バリ絵画とは
バリ島にはバリ絵画と呼ばれる代表的な芸術があります。バリ絵画の中にも種類が幾つかあり、「バトゥアン・スタイル」「ウブド・スタイル」などが広く知られています。どの作品も細かいデッサンと、鮮やかな色がついているのが特徴です。原点は16世紀までにさかのぼり、姿を何度も変えながらも現在まで継承されてきました。現在も、島の青年画家たちは新しい感性で新たなバリ絵画の創作活動を続けています。今回は「ウブドスタイル」の絵画コースに挑戦します。
今回ご指導いただく先生
I Wayan Pendet（イ・ワヤン・ペンデット）先生。現在75歳。現役バリ絵画の画家さんです。高校卒業と同時に絵画の勉強を始め、現在に至るまでに数々の作品を生み出してきました。先生の書く作品は主にバリの人々を題材にしており、島の人々のリアルな生活ぶりがその絵から伝わってきます。目を凝らさないと見えないところまで描かれたその細やかな作業は、ベテランだからこそ出せるラインなのです。その名は世界中で知られており、アメリカは南半球のブラジルまで、世界中から弟子入りを懇願して来る人が現在も絶えません。
作業の流れは以下のような流れで進めてゆきます。
このコースでは先生が書いたデッサンを真似して書きます。数あるデザインの中から今回選らんだのはこのハイビスカス。レベルも簡単なものから難しいものまであるので好きなものを選びます。
コース中は英語での説明になりますが、日本語の通訳の方を付ける事も可能です。通訳の方は流暢な日本語を話す方でした。絵画の説明になると難しい言い回しも出てきますが、そういった説明もしっかりと日本語に訳してくれました。
早速デッサン開始です。最初は鉛筆を使って、先生のラインを真似しながら紙に描いてゆきます。途中バランスを整えるために先生からの手直しと説明が入ります。説明の仕方もゆっくりした口調で教えてくれるので急かされている感じがしません。巨匠を目の前に絵を書くという少々緊張する環境ではありますが、リラックスして描くことができました。
鉛筆での下書きが終わると今度は細ペンでその輪郭をなぞります。この時書く線は1本。余計な線は書いてはいけません。作業中は絵を描くことに没頭します。芸術の村ウブドには作業に没頭できる静寂の雰囲気が流れています。先人たちもこの静寂の中、素晴らしい作品を作っていたのでしょうか・・・
輪郭を描き終えたら、いよいよ筆を使って絵に影をつけてゆきます。この影こそが生きた絵にする最大の秘訣です。素人の私がやるとグラデーションが上手くならなく、フラットとよばれるのっぺりとした絵になってしまいます。先生はこの影の付け方が上手で、私がやって失敗してしまった箇所もなんのその、綺麗なグラデーションを付けて絵に命を吹き込んでゆきます。
しばらくの間この陰をつける作業に没頭します。先生もしばらく黙ったまま見守ってくれました。小柄の先生ですが、なにかずっしりとした威厳が常に発されています。
こちらが完成した作品。通常は、3時間絵を描く時間がありますが、今回は取材という事で2時間でした。本来ならこのあと色付けに入ります。
画家イシバシとしての第一作を芸術の村、ウブドにて電撃デビューです。取材班からはサーフィンより画家の方が向いているのでは？という声も上がりました・・・
コース終了後、特別にという事でワヤン先生の自宅兼アトリエにお招きを頂きました。こちらが先生が現在作成している作品です。幅は約2メートル、高さ1メートルの大作です。バリ島のお祭りの様子がびっしりと描かれています。これで約4か月ほどかかる作品だそうです。改めてワヤン先生の凄さを目の当たりにしました。
ＡＲＭＡスパにて1時間のトリートメント
インターンシッププログラムが終わったら、凝った肩をスパでほぐしましょう。1時間のスパメニューをお楽しみいただけます。
スパのメニューはバリニーズトラディショナルマッサージ（強め）かARMAマッサージ（普通）のどちらかをお選びください。どちらも1時間のオイルマッサージです。
お食事～ディナー or ランチメニューから一つを選ぶことができます～
ディナー
バリニーズセット
バリニーズプレート（豚の串焼き、魚のグリル、チキンの煮込み）
サンバル
インドネシアクラッカー
バリニーズスープ
ピサンゴレン
ミネラルウォーター
インドネシアンセット
インドネシアプレート（グリルチキン、コーンのかき揚げ、チキンの串焼き）
サンバル
インドネシアクラッカー
インドネシアスープ
黒米とココナッツミルクのデザート
ミネラルウォーター
イタリアンセット
シーフードペンネ
シーザーサラダ
ブロッコリースープ
ティラミス
ミネラルウォーター
ランチ
タイセットメニュー
トムヤムスープ
魚のフライ、ココナッツカレーソース和え
ウィング豆のサラダ
フライドチキンバダン葉包み
グリーンパパイヤサラダ
デザート
コーヒー
ミネラルウォーター
ARMAタイレストランでは本場タイからのシェフが腕をふるう本格タイ料理。こちらはARMAリゾート内でも人気のレストラン。
19:00から21:00までリゾート内でバリニーズダンスショーも鑑賞できます。（スケジュールはホテルでお問い合わせ下さい。）
ここまでがインターンシッププログラムの一連の流れです。
宿泊のお客様全員に、毎朝の朝食が付いています。こちらは4種類から選べるメニューになっています。お好きなものをお選びください。
ヘルシーブレックファースト コンチネンタルブレックファースト
インドネシアブレックファースト アメリカンブレックファースト
ARMAリゾートのお部屋紹介
5つ星リゾートと由緒ある美術館の２つの顔をもつARMAグループ。様々なタイプのゲストルームを提供しています。数ある中から取材班が注目した部屋をご紹介しましょう。
スイートヴィラ
暖色でまとめられた寝具は木の温もりをより引き立てます。いたるところに美術館で見られるような絵画や、芸術作品が。壁には地元の画家が描いた絵が飾られています。
部屋の外には温水ジャグジーとプライベートプール。プールに浮かぶように建てられたガゼボでは、ライステラスを眺めながらゆっくりできるようになっています。
トラディショナルスイート
インドネシアの王宮を連想させるトラディショナルスイートは、実際にジャワの王宮で使われていたドア枠などを持ち込んで使われています。
リゾート内の手入れが行き届いた大庭園にも注目です。ジャティルイの棚田にはかないませんが、リゾート内はライステラスののどかな風景が。蓮の花の池には立派な花が咲いていました。
沢山お世話になったARMAリゾートの皆さんにお礼を告げて取材班一行帰路へ。
取材を終えて
今回の取材は絵画アートコースのインターンシップ体験という今までにない取材内容でした。私自身、あまり芸術やアートというものに関わりが薄かったので、非常に新鮮な体験ができました。各項目の講師達の経験とその実力は素晴らしいもので、世界中からアーティストがここウブドに集まり、師匠を訪ねる事実も納得です。日本で画家として活躍したいと思っている方には、イワヤンテンベット先生のコースは非常に貴重な体験になります。恥ずかしながら、先生にお会いするまではその凄さを知らなかったのですが、取材後、先生の事をネットで検索させてもらいました。すると、数々のアート情報サイトや美術館のサイトに先生の栄光を讃える記事を拝見。すごい人に遭えたんだと一人興奮しました。このコースではそのようなアート界でいう神のような存在の人から直々教えてもらえる、とても貴重な体験ができるコースです。絵画だけではありません。どの芸術の講師たちの実力と経歴はバリ島でも随一のものです。この機会に是非参加されてみてはいかがでしょうか？
※本レポートは取材時の情報に基づき作成しております。 金額、内容、スケジュール等は予告無く変更される可能性がございますのでご了承ください。
