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リビングフーズのコースディナー!ファイブエレメンツ 写真レポ | バリ島 レストラン

2014年8月2日、ウブド近郊にあるファイブエレメンツへ行ってきました!ファイブエレメンツは敷地内にホテルやスパ、ヨガスタジオを持ち、自然と共存したヘルシーな滞在スタイルを提案する複合施設。今回取材するメインターゲットは、厳選したリビングフードを提供する『サクティダイニングルーム』でのロマンティックディナーです。火を通さずに調理された、食物本来の持つ酵素がたっぷりのお食事が前菜からデザートまで楽しめる異色のコースディナーを試食してきました!

要点をサクッと押さえてお申込み!ファイブエレメンツでロマンティックディナー 詳細ページはこちら>>

 

ファイブエレメンツに到着

ファイブエレメンツは、バリ島南部エリアからは車で約1時間。
ウブド市内からなら約20分の道のりで、ファイブエレメンツに近づくにつれ周囲には建物がなくなり、緑一色になっていきます。

ウブドにこんな道があったんだ~と感心しているうちに、ファイブエレメンツの看板が見えてきました。
車はまず、ロータリー前のレセプションに到着します。

レセプションは天然の木を柱にしたオープンエアの小屋で、多くのスタッフは英語で出迎えてくれます。日本人のゲストはまだ少ないそうですが、取材当日には日本語の上手なフロントスタッフもひとり見かけました。

サクティダイニングルーム

ロータリーから低い垣根のゲートを通り、ファイブエレメンツの中に足を踏み入れます。

左手にまず見えてくるのが、今回ロマンティックディナーを提供してくれる『サクティダイニングルーム』です。

茅葺屋根に覆われ、周りを葦の茂る池に囲まれたレストランの建物は、斬新なデザインながらどこか懐かしい雰囲気も漂わせています。

フロアは壁や仕切りが一切なく、太い竹の柱が天井を支える開放的な構造でした。

この中に、ナチュラルなテーブルセットが並びます。

フロアが広いのに対して客席と客席の間隔はやや狭めに感じましたが、取材当日、ディナー時にレストランを利用するゲストは取材班以外に2組ほど。

お店の立地やコンセプトからいっても、テーブルすべてが満員になってしまうことはなさそうでした。
これなら隣の席の人を気にせず、のびのびと食事を楽しめますね。

1階フロアから階段を上がると、2階にもお席があります。
カーブを描く茅葺屋根に包み込まれるような空間で、屋根裏の隠れ家のような雰囲気でした。

ロマンティックディナー スペシャルシート

ファイブエレメンツのロマンティックディナーは、色とりどりのお花でデコレーションされたスペシャルシートでお召し上がりいただきます。

テーブルクロスは光沢のある渋いグリーン。床にもテーブルにもふんだんにお花が散らされ、高級感とナチュラルな雰囲気が同居するユニークなデコレーションでした。

3コースセットメニュー

ロマンティックディナーでは、前菜、メイン、デザートの3品をコース仕立てで楽しむことができます。
メニューは季節によって変わるので、どんなお料理に出会えるかは当日のお楽しみ。

サクティダイニングルームのエグゼクティブ・シェフを務めるのはバリ出身のマデ氏。

私たち取材班には、とてもにこやかに対応してくれました。

しかし、ひとたび厨房に入ると厳しい顔でスタッフに指示を出す姿が印象的でした。

現地ではちょっと珍しい、仕事に対する厳格なこだわりを感じさせるシェフ。彼の手掛けるお料理にも期待です!

それでは、取材の日に体験したメニューを一例としてご紹介します♪

【前菜】

ロマンティックマッシュルームココナッツスープ

ライムと新鮮なコリアンダーを使ったマッシュルームクリーミーフレッシュココナツスープ

ローフードは加熱調理をしないお料理。「すると、前菜は生野菜サラダみたいなもの?」なんて先入観はこのスープが運ばれてきて見事に打ち砕かれました。

スープの味はクリーミーで繊細で、作り手の工夫がしっかりと伝わってきました。それでいてハーブやココナッツの風味からはある種、「生っぽい強烈さ」が感じられます。自然の酵素を身体に取り入れているという実感が持てるので、「とにかくローフードが食べたい!」という気持ちでここを利用するゲストも納得できる逸品ではないでしょうか。

スープの隣にあるのは、キュウリを使った小皿料理。フレンチのように凝った盛り付けが素敵でした。

【メイン】

茄子の味噌焼き

紫茄子のゴマ味噌マリネ焼き 赤米のナシケブリと炙りトマト、赤ピーマンのレモンバジルカレーソース

メインの茄子の味噌焼きは日本食をアレンジした一品です。外国人シェフが日本食にヒネリを加えたお料理は、往々にして私たち日本人が口にすると「ん!?何かが違う・・・」という残念感を抱きがちですよね。ですがこのお料理はまったりとした味噌ソースがとても繊細で、素直に美味しいと感じるクオリティでした。

ちなみに、付け合わせの「ナシケブリ」とはインドネシアの蒸しご飯。中東料理のビリヤニから派生したという説があり、インドネシア内でもイスラム圏、ジャワ寄りのお料理なのだとか。バリ人であるマデさんが手掛けたナシケブリは、鮮やかな赤米が四角い綺麗な形にまとめられていて、まるでケーキのようでした。

 

【デザート】

レモングラスサワーのパンナコッタ

ヤングココナッツクリームと新鮮なレモングラスのシロップ、ブレンドサワーとカスタード、イチゴとシナモンアイスクリーム添え

こちらも盛り付けが素敵で乙女ゴコロをときめかせるデザート。パンナコッタとシナモンアイスクリームの2点盛りで、しっかりボリュームがあるのが嬉しいですね。バリ島のデザートは甘すぎることが多い。でもヘルシーレストランのデザートは素っ気なさすぎることが多い。さてサクティダイニングのデザートはというと、その中間でちょうどよくバランスがとれていました。上品で控えめな甘さは、日本のこだわり店のスイーツに近いものがありますね。

ちなみに、ファイブエレメンツ内はノンアルコール・ノンスモーキングを徹底しています。

なのでこの日は、デトックス効果のある「ハイビスカスローズワイン」で乾杯。

サクティダイニングルームでは自家製のヘルシードリンクを数種類作っているそうです。これも、当日どんなものが出てくるか楽しみですね♪

 

ファイブエレメンツ内の施設

 

ファイブエレメンツは、サクティダイニングルームでの食による癒しだけでなく、ヨガやスパを通じてトータルな心身の浄化を体験できる施設です。

上の写真は、取材日に見学したヨガスタジオ。無数の竹で作られた巨大なドームが、螺旋を描いて頭上を覆っています。室内は神殿のように厳かな空気に満ちていて、ここでヨガをすれば心身への効果がよりアップしそう。

ちなみにファイブエレメンツ内にはこの場所の他にも2つ、ヨガスペースがあるそうです。

続いてスパ用のトリートメントルームの見学へ。

ベッドは独立したスパヴィラの中にあり、まるで川のほとりの別荘のようです。室内や外観が有機的な曲線を描くユニークなデザインですが、それでいて渋い落ち着きがありました。

特に個性的なのは、外のテラスに設えられたバスタブ。 川に張り出すように作られ、目線のすぐ下にせせらぎがあります。

ウブドエリアの多くのリゾートがアユン川の渓谷ビューを意識して建てられていますが、ここまで川が近くまで迫った眺望は初めてでした。

そして、スパエリアの近くにはこぢんまりとしたプールエリアがあります。細長いものがスイミングプール、円形のものがWATSUウォーターヒーリングの専用プールです。

『WATSUワッツ』とは、水WATERと指圧SHIATSUからくる造語で、日本の経絡治療にインスパイアされ、80年代のアメリカで誕生した水中ヒーリングを指しています。

バリ島でのウォーターヒーリングといえば、大手アヤナリゾートのテルムマランバリスパなどが有名ですが、私は今まであまり興味を持てませんでした。ですがファイブエレメンツのWATSU用プールは周囲が緑豊かで、とても静かな環境です。プール自体もとてもキレイで特別感があるので、ここでだったらWATSUをやってみたい!という気持ちにさせてくれました。

バリの屋外プールでWATSUをやってみたら直射日光が暑かった、なんて感想も見かけますが、ファイブエレメンツのプールはガゼボの下に作られているので、日焼けの心配もなさそうなのが嬉しいポイントです。

食事のあとは・・・

ファイブエレメンツでのお食事やスパを終えた後、送迎車がくるまでの少しの待ち時間は、来店したときと同じレセプションで過ごせます。

別世界のようなナチュラルな空気に別れを惜しみつつ、ファイブエレメンツを後にします。本日はありがとうございました!

取材を終えて

 

ユートピア、という言葉を想起させる、別世界のような演出がすみずみまで施されたファイブエレメント。バリニーズ、トロピカル、といった安直なものではなく、もっと確固としたコンセプトに裏打ちされた美意識を感じさせます。

美や健康に興味がある、美味しいローフードを食べられるお店を探しているという方は立ち寄って損のない、注目のスポットです。

似たコンセプトの施設にバグースジャティがありますが、こちらはウブドから更に北のエリアにあるため、南部から出かけるとなると多少億劫。交通の便でいえばウブド中心地から近いファイブエレメンツに軍配が上がります。

前菜からデザートまですべてがローフードのコースディナーは、ヒロチャングループでも初の取扱い。私自身、きちんとしたローフードを食べるのは初めての経験でしたが、素直に美味しいと思えるお味でした。よほどの野菜嫌いでない限り、誰でも楽しんで食事ができそう。

また、ファイブエレメンツのロマンティックディナーのポイントは、ヨガやスパ、ヒーリングなどお好きなコースとセットで体験できること。どのコースにも気合の入った設備が用意されています。取材当日は設備の見学だけだったので、セラピストやインストラクターの質について言及できないのが残念。しかし、ウブドで非日常の空間で癒しを味わいたい、そんな風に思っている人がいるなら、ここはぴったりの場所だとおすすめしたいです。

※本レポートは取材時の情報に基づき作成しております。 金額、内容、スケジュール等は予告無く変更される可能性がございますのでご了承ください。