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オープンワゴンでバリ東部へ! ザ・タッチ体験レポート | バリ島 アクティビティ

2010年2月4日、話題のエコツアー『ザ・タッチ』に参加してきました!
なんといっても、「決まったルートはありません!」と言い切ってしまうのが、このツアーの面白いところ。当日の状況や出会う人々、景色によって、その日そ の日のオリジナルな旅が生まれます。観光ツアーではなく、バックパッカーような目線でバリ島東部を巡る旅。2月4日の『ザ・タッチ』をご紹介します♪

 

タッチ号に乗って東部へ!旅の始まりはゲルゲル寺院から

 

ザ・タッチ名物のタッチ号!!
朝8時に当社があるジンバランを出発し、サヌールのバリ倶楽部オフィスで、本日のお客さまと合流しました。お客さまは埼玉から来た学生さん4名!!若いで すよ~ピチピチですよ~ 直視できないくらい眩しい若者たちです。ヤングに混じって小西&T部長のテンションが上昇する中、みんなが乗り込んだタッチ号が 出発です!!

 

本日の乗員は、お客さま4名、小西&T部長2名、日本人スタッフのアキさん、日本語ガイドの方3名(研修生含む)、ドライバーさんの合計11名です♪

行ってきまーす!!

オフィスを出発してから40分ほど。今日のタッチが始まるゲルゲル寺院に到着です。バリの寺院について一生懸命説明してくれるのはガイドのジョンさん。 用意してくれたサロンと腰帯を巻いていただき、寺院に入る準備はオッケー!1枚巻くだけでけっこう暑いんですね。

初めて訪れたゲルゲル寺院・・・ 境内は広く、芝生が広がり公園のような雰囲気です。

 

重く垂れ下がる右手のバンヤン樹が神秘的な印象。ヒンドゥー寺院の説明を聞いたり、割れ門の前で写真を撮ったりしながら、ゆったりしたペースで中へと進みます。

 

 

 

ゲルゲル寺院は観光地としてはあまり知られていませんが、実はバリ島の伝統文化に多大な影響を与えた重要な寺院!(初めて知りました)。 みんなで腰掛けて、バリの歴史について勉強タイム!アキさんと日本語ガイドのスワルタさんの話に耳を傾けました。

 

 

 

バリ島にヒンドゥー教が伝わってきた背景や、オランダ軍との戦い、バリの文化が守られてきた理由・・・地図を使って分かりやすく説明してくれたので、歴史が苦手な小西も理解できました。バリ東部が「バリらしさ」のルーツだと言われる訳が、すこし分かった気がします。

 

 

ゲルゲル寺院を出た後、「近くのお寺でお祭りの準備をしているので行ってみましょう!」とジョンさん。いつの間にそんな情報をキャッチしていたのー!?
歩いてすぐの、こちらの寺院にやってきました。こんな田舎の村の中を歩くなんて、それだけでも普通のツアーでは中々できない事です!

 

村の寺院入口。このチェック柄の布は、白は善、黒は悪を意味し、善と悪が拮抗するバリの世界観を表しています。 寺院内は飾りでいっぱい!黄色や朱色の鮮やかな布や飾りが施されています。

一年中お祭りでいっぱいのバリ島。今回準備しているお祭りは、バリ独自のカレンダーに従って210日ごとに訪れるこの寺院の誕生日なのだそう。
寺院内ではバリの正装、サファリをまとったおじさま達がのんびり談笑しています。「一緒に写真お願いします!」のお願いにも快く応じてくれました。

お寺からタッチ号へ戻る途中、元気なおばちゃんの屋台を通り過ぎました。作っているのはバリ料理のサテアヤム(バリ風焼き鳥)。(食べたいな~) と思っていたら・・・ 「味見してみましょう!」とガイドさん。サテを一人一本ずつ買ってくれました。やったー(´▽`)!

 

サテはしょっちゅう食べているので、(お、このサテ全然辛くないじゃん。美味しい~)と思っていたら・・・ となりの学生さんから 「・・・うわっ、 辛!!」という声が。「えっ、これが辛いの~!?」と驚愕の小西&T部長。2年も住んでると味覚も変わっちゃうんですね。。。

 

カマサン絵画アーティスト、マンドラ氏を訪問!

 

ゲルゲル寺院からタッチ号で10分、カマサン村にある著名な画家、マンドラ氏の自宅兼ギャラリーに到着です!カマサン村は、バリ絵画の中でもっとも古く伝 わるカマサン・スタイル発祥の地。このスタイルは、16世紀後半にジャワ島でイスラム勢力との戦いに敗れバリ島に逃れてきた、マジャパイト王朝の王宮用絵 画として発展したものだそう。

門をくぐると、右手にアトリエと絵画の展示、左手にマンドラ氏のギャラリーがあります。ちょうど創作中のマンドラ氏にお会いすることができました!左下の 細身の男性がマンドラ氏、黙々と下絵を書いているところであります。ガイドさんによると「機嫌が良い日と悪い日があるんだけど・・・ 今日はすごく機嫌が良さそうなので良かった!」って 笑。

 

 

テーブルにずらりと並んでいる絵は、弟子の方々が書いてもの。小さいものは1枚5万ルピア程度で購入できそうです!

 

 

 

面白かったのが、バリの誕生日占い。生年月日を占いの本で引いて、数十あるどのタイプに当てはまるかをマンドラ氏が教えてくれます。コニは写真右の鳥の絵のタイプ。その心は、「お喋りが好きで友達が多い性格」。当たってるのか??

「結婚はいつできるの~!?」って聞いたら、「そんな事は書いてない」って言われました(沈)

こちらがマンドラ氏のギャラリー。氏の作品は、インドネシアの元大統領も好んで購入するほど。1枚ウン十万円するとか・・・・・・!見るだけならタダです。

ここでお手洗いタイム。普通のバリの住宅なのでトイレはインドネシア式ですが、トイレットペーパーはありました。

 

バリの地酒、アラック作りを見学!

カマサン村から、スマラプラを抜けてシデメン方面へ。大きな村から小さな村へ、そして畑へと、どんどんと自然度が増して行き、徐々に標高が上がっていくのが分かります。

 

途中で、「窓、取っちゃいましょう!」とアキさん。そうなんです、バリ倶楽部特注のタッチ号は、屋根と窓がシートで出来ており、取り外しが自由自在で と~ってもフレキシブル!!写真左は、屋根の一番外側のシートを取った状態。日差しは入ってこないけど、風がびゅんびゅん通り抜けてすっごく爽快です!!

 

途中、田んぼが広がるポイントに止まってみんなでライステラスを眺めました。こんな風に、通りがかった面白いもの、素敵なものにどんどんと触れていけるのがザ・タッチのいいところ。気になるものを見つけたら「あれ、何!?」と、どんどん突っ込んでみましょう!

 

 

 

 

そんな寄り道をしながら、11時20分ごろアラック作りが盛んな集落に到着しました。ヤシの樹が生い茂る森の小道を歩いていきます。雨がポツポツ降ってきたので、タッチ号に積んである大きな傘も一緒に持って行きました。

こんな風に自然の中を歩くこともあるので、ヒールのあるサンダルやお洒落靴は履いてこない方がベターですね。ちなみに小西の足元は、1万ルピアのビーサン。

 

 

この集落ではどの家もアラック作りをしています。どの家にお邪魔するかは毎回違うそうですが、今回は一番手前の家に伺いました。ヤシの樹の一番上に付いて いる、オレンジ色のバケツが見えるでしょうか!?アラックはヤシの樹液を発酵させて作るお酒なので、あのバケツに樹液を溜めて、毎朝お父さんが登って採取 するんだそうです!って、軽く10数メートルはあるんですけど!!?

アラックを発酵している工程を見学したら、いよいよチョバ(試飲)!まずは貴重な一番搾りのアラックをペロリ!高純度の一番搾りは、アルコール度数45~55度とかなり強烈。

 

続いて二番搾り。こちらは25~35度とまだ可愛いアルコール数です。アラックはよく「バリの焼酎」なんて言われ方もしますが、確かにクセのある焼酎みたいな味ですね!飲み慣れない味のため、微妙な顔に・・・笑
 

 

そして嬉しいサプライズ、なんと二番搾りのアラックをお土産にいただいちゃいました~!!一人ひとりにペットボトル一本のアラック。これは嬉しいですよ ね~みんなホクホクです。アラックはストレート、ロック、水割り、ジュース割り、なんでもいけるそうなので、家でじっくり研究してみようと思います。

 

 

伝統織物、ソンケットとは

アラック見学を後にし、タッチ号は5分ほど、北上。ソンケット工場兼ショップに到着です。

 

ソンケットって何?と思った方、小西もこの日まで知りませんでした!

ソンケットとは・・・
背景になる布にシルク糸を使い、同時に、金糸、銀糸、赤・黄などの糸を刺繍していくインドネシア伝統のきらびやかな織物です。

 

ソンケットは地方によって違いがあり、ここシデメンは銀糸を贅沢に使った刺繍が有名だそうです。

 

ショップの裏にソンケットの簡単な展示と工場があります。ガイドさんがどのように柄を付けて染めて行くのか説明してくれました。

工場内では、昔ながらの木のはた織り機がずらりと並び、真剣な表情をした女性たちが、一本ずつ糸を通しながらソンケットを織っています。 とても神経を使う繊細な仕事ですよね・・・シデメンに古くから伝わるソンケットは、女性たちの手によって引き継がれているんですね。

ショップが開いていればここで製品を購入することもできますが、今日はあいにくお休みでした。まーこういう事もありますね。

 

田園の中で絶景ランチ♪

だいぶお腹が空いたところで、待ってましたー昼食タイムです!また雨が降りだす中、会場へ向かう途中で学校帰りの子どもたちに出会いました。車が珍しいの もあって、みんな「ハローー!」と声をかけてくれたり、手を振ってくれたり、、、すごくフレンドリーなんです。大きな葉っぱを傘替わりにしてる子もいて、 (あーバリだなぁ。田舎いいなぁ~)としみじみ。子どもの可愛さは万国共通!

田んぼに囲まれた静かなヴィラ、PONDOK SORIA MORIAに到着です。バリらしい茅葺き屋根の目の前は緑のガーデン、その向こう側には広大な田園と緑・・・ 雨あがりのしっとり濡れた緑がまた綺麗で、 すごく気持ちのいい場所です!!ウブド北のライステラスも素敵ですが、田舎度が違いますねー!声をかけてくる物売りやお土産屋なんてまったくありません。 本当に何もない、誰も居ない静けさが広がって、座ってるだけで癒されます・・・

 

昼食メニューはその日によって変わります。2月4日のメニューはこちら♪

・ピーナッツ
・ナシゴレン
・鶏肉のサテ(串焼き)
・バリ風野菜炒め
・ゆで卵 ピリ辛ソース
・ペペスイカン(魚のすり身の蒸し焼き)
・フルーツプレート
・パイナップルとバナナのジュース
・お好きなソフトドリンクまたはビール

ボリュームは十分、男性でもしっかりお腹いっぱいになると思います。味はナシゴレンや野菜炒めなどどれもうす味で、小西的にはサンバルを投入したくなりま したが、学生さんには「辛すぎなくて美味しい!」と好評でした。在住者の味覚は当てにならない事を痛感 笑。

それにしても、飲み物はビールが選べるのが素晴らしい!!しかも大瓶。太っ腹です。

 

石彫りとバリ舞踊を体験

レストランには1時間以上滞在し、ヴィラを見学したり、景色を眺めたり、写真を撮ってのんびり過ごしました。癒しオーラ全開の素敵なレストランを後にして、シデメンからイセ、そしてスラットへ向かいます。

 

お天気も回復してごきげんなタッチ号♪
いよいよ屋根をフルオープンです!天蓋シートをみんなで外して靴を脱ぎ、シートの上に立ってみると・・・

 

 

座っている時とはまた違う風景が飛び込んできます!眼下に広がるのは、シデメンの豊かな大自然。

日本でこんな事したら怒られると思いますが、バリ島ならティダアパアパ~ 大丈夫!!子どもの頃に戻った気分ではしゃいで記念撮影♪

そうこうしている内にスラット村に到着!ここはアグン山のふもとにあり、アグン山が噴火した際にできた溶岩石を使った石彫りが盛んです。溶岩石は黒くてか なり硬いそうですが、職人の方は平べったい刃物を使い分け、小ぶりな石像に細かい彫刻を施していました。この村でしかできない産業ですね~!

 

そしてタッチ号は山間のプドゥン村へ。この村には、プスパーさんという有名な踊りの先生がいます。先生の自宅に到着すると、小さな女の子たちが集まってい ました。そしてソファーに座りながら、プスパーさんの娘さんの踊りを見学。娘さんはカランガッサム県の舞踊コンクールで優勝した踊りの天才少女なんです! 英才教育と才能を受け継いでいるんですね。

 

仕事柄、バリ舞踊は色んな所で見ていますが、本当に上手です!
この腰の落とし具合、指先まで張り詰めた細かい動き、さすがカランガッサムのチャンピオン!!

素晴らしい踊りに歓声を上げた後は、ポージングを教えてもらうことに・・・。ガイドさんも混ざってみんなで挑戦!!先生や娘さんが、「腰はもっと下!」 「腕はもっと曲げて!」というように身振りで教えてくれるんですが、この腰を落とす体勢、本当にキツイ!!これ、部活のトレーニングの空気イスですか?
数分ポーズを取っただけで疲労困憊でした。あんなに軽々と踊っているダンサーの方々、尊敬です。

 

 

オーガニックな手作りアロマ

プスパー先生の家を出発したタッチ号は、急な山道の下り坂をゆっくりと進みます。ここで、ガイドさんから「手作り石けんのお店があります。見たいです か?」と提案が。女子はもちろん、男の子の学生さんも興味津々!ということで、マンギスにある『Alam Zempol Natural Bath & Aroma Product』 にやってきました♪

小さくて通り過ぎてしまいそうなお店ですが、店の中に入るとテーブルの上に、さまざまな石鹸、バスグッズ、アロマグッズが置かれています。しかも、こんな田舎なのに日本人のお客さんで賑わっているんです!

商品を見て「あ!!」と思った小西。実はここの石けんやアロマグッズ、知らない間に使っていました。先日もらった友人からのプレゼントが、こちらの商品 だったんですね!すごく気に入っていたので、「ここで買えるのねーー!!」と大興奮。タンスや引き出しの中に入れておく香り紙(Rp.8,000)や、沢 山買ってもお安いミニ石けん(Rp.6,000)など、お客さんに混じって普通にお買い物をエンジョイ 笑。とても素敵なお店でした~ 今度改めて取材に伺いたいです!

 

 

タッチ号はクサンバ村へ

いつの間にかもう夕方・・・。タッチ号はマンギスから南下し、最終訪問地のクサンバ村に到着しました。クサンバはバリ島髄一の天然塩の産地として有名な村 です。ここで作られた塩は粒が大きく甘みがあり、海外へも輸出されています。この写真は、辺りが暗いのではなく、砂が黒砂なんですね!海水をこの黒砂に何 度も撒き、塩分をたっぷり含んだ砂をろ過して、塩を取り出しています。

中をくりぬいた細長い入れ物の中に、塩がたっぷり溶け込んだ海水が入っています。塩分濃度が薄いもの、濃いもの、完成直前のものが分かれて置かれており、採れたての塩を味見することができます。

 

塩は大粒で、舐めてみると、思ったよりもしょっぱくありません。後味がなぜか甘いんですよねー塩なのに・・・不思議です。美味しいです!!
思い浮かんだのは塩むすび。コシヒカリのおむすびにこの塩を付けてノリを巻いたら・・・ かなり絶品の味になりそうです!食べたい・・・てゆーか和食が食べたい!!
そして、こちらでも一人一袋のお塩をお土産としていただきました。アラック、石けん、塩と、お土産づくしでかなり嬉しいデス♪

このクサンバ村で、今日のザ・タッチは終了です。本当に濃い1日を過ごした充実感と、心地いい疲労感でいっぱいです!途中から雨が降ったり止んだりでした が、それでも全然楽しめました。学生さん達もとても楽しんでいた様子で、一生忘れられない卒業旅行になったこと間違いなしだと、勝手に確信しました。皆さ ん、今日はありがとうございました!

 

バリのルーツを辿る旅、地元の人たちとの触れ合いも楽しい

『ザ・タッチ』はシナリオのない旅。普通の観光ツアーでは行くことがないバリ東部にフォーカスした1日は、バリ在住2年の小西もたくさんの驚きと発見を見つけることができました。

最初、バリ東部が「バリヒンドゥーのルーツ」であり、「バリ文化の原点」だと言われても、(そうだったっけ?)とピンと来なかった無知な小西。ですが、ゲ ゲル村のゲルゲル寺院、カマサン村のカマサン絵画などを訪れ、ガイドさんの丁寧な話を聞いているうちに、バリ東部が「バリらしい」文化や風習の発祥の地で あることが分かってきました。個人的にも「バリにしかないもの、バリならではのもの」が好きなので、初めてのアラック農家、ソンケットのはた織り、クサン バ村の塩作りもすごく興味をそそられ楽しかったです!

そしてなんといっても、タッチ号が楽しい!天井と窓を取り外すと、自然の風がびゅんびゅん入ってきてすごく爽快です。しかもシデメンの大自然の中を走るわ けですから、左右に通り過ぎる景色が絶景です!素朴で雄大な自然の美しさに、あらためてバリに惚れ直した気分。途中、急に雨が降ってきて濡れたり、お手洗 いが水洗ではなかったり・・・と、荒削りな部分もありましたが、そんな部分も含めて「リアルなバリ」を感じられる、貴重なツアーだと思いました。

お土産屋と定番の観光スポットしか行かないような観光ツアーじゃ物足りない!
せっかくバリに来んだから、本当のバリを知りたい、触れたい!!
そう思う方はぜひ、タッチ号で、ディープなバリ東部の旅へと出掛けてください♪

※本レポートは体験時の情報に基づき作成しております。 金額、内容、スケジュール等は予告無く変更される可能性がございますのでご了承ください。 また、レポート内容には体験者の主観的な意見・感想が含まれていますが、全ての方にこれを保証するものではありませんので、あくまで参考としてご利用下さい。

 

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こんにちは!ヒロチャングループの体験レポート編集部です! バリ島内のスパやアクティビティなど、さまざまなメニューをスタッフが体当たり取材!定番メニューからディープな穴場スポットまで、良い所も悪い所も全部ぶっちゃけちゃいます。ぜひ、ご旅行計画の参考にして下さい!!