2013年1月29日、スミニャックのラグジュアリーヴィラに併設のスパ・アット・ジ・ウリンにお邪魔しました。初取材となるこちらのスパは、ヒロチャンの取り扱いスパの中でもイメージ映像が素敵なので、以前から心惹かれていました。今回は新鮮なフルーツをふんだんに使った人気メニュー、スラマ・ラティ&フルーツ・フェイシャルを体験してきました!
スパ・アット・ジ・ウリンへ・・・
当日オフィスに迎えに来てくれた送迎車はなんと、11人乗りのイスズエルフ。
ジ・ウリンの送迎車はこちらのエルフ、または6人乗りのイノヴァのみだそうです。
予想外に豪華なお車に恐縮するムナコ。カメラマンサトゥ―氏と共に乗りこんで出発です!
スミニャックで今一番熱いグルメ激戦区のオベロイ通り。
人気カジュアルイタリアンのウルティモ脇にはメルタサリ通りへと続く小路がありますが、この界隈にはトラベル雑誌でも「おしゃれヴィラ」の筆頭に取り上げられるような名店が肩を並べています。
ヴィラ・ジ・ウリンの建物もその並びの中に見えてきました。
ロビー
送迎車は広々とした吹き抜けのロビー棟の前で止まります。
すっきりとしていてモダンながら、バリ島らしいあたたかみのある雰囲気。
シックで落ち着いた空間は、大人のリゾートそのものです。
ゆったりと間隔をとって四隅に席の配置されたロビーは、スパゲスト専用というから驚きです。
ウェルカムドリンクはミントの葉がたっぷり飾られたアイスレモンティー。ガムシロップはピッチャーで別添えなので、甘さは好みで調節できます。
ストレートティーが好きなのに、バリ島ではいつも加糖済みのお茶をだされてげんなりする私にはとても嬉しい計らいでした。
この日お世話になったのはゲストリレーションのアリヤニさん。メニューリストを見ながら、本日のトリートメントを日本語で説明してもらいます。
彼女はジ・ウリン唯一の日本語スタッフなので、スパとヴィラ両方で日本人ゲストの対応をしています。
日本語が流暢な上、お辞儀の仕草まで日本的。老舗旅館の女将のような、品格ある接客を受けられました。
本日体験するスマララティでは、ストロベリー/アボカド/オレンジ/パパイヤからフレイバーを選べます。
ストロベリーはアンチエイジングとデトックス、アボカドは老廃物の除去と、乾燥のケア。オレンジはオイリー肌をケアし、弾力と艶を、 パパイヤは乾燥肌に瑞々しさを与えます。
今回ムナコは一番人気のストロベリーにトライしました。
カウンセリングのあとは、ロビーの裏へと延びる緑の通路からトリートメントルームへと向かいます。
この通路の両脇に並んでいるのがトリートメントルームで、カップルルームが全部で10室あります。
本日の担当テラピストは経験8年のスリガティさん。
彼女とのコミュニケーションは基本的に英語ですが、
「大丈夫ですか?」といった簡単な日本語で声かけをしてくれました。
トリートメントルーム
トリートメントルームの入り口は、伝統的なバリ島建築を意識した細い扉。中を覗いて、思わずため息が漏れました。 薄暗い室内に赤で統一されたファブリックが浮かび上がっています。
空間を引き締めているのは、ボタニカル調の模様が彫り込まれたダークウッドの窓枠。
出窓の中に収まっているのは、清潔感のある大きなバスタブです。
床に目を落とせば、入口から窓まで道しるべのように大輪のフランジパニが置かれています。
三方を窓で囲まれたバスタブは、お部屋の裏のガーデンにすっぽり包まれているよう。
開放感はたっぷり、けれどもガラスで密閉されているので、オープンエアのバスコーナーは落ち着かない、虫が嫌だ、という方も安心してご利用いただけるでしょう。
トリートメントベッドに近づくと、ピローの上には可愛らしい竹細工が載っていました。
ベッドの下に置かれたフラワーボウルは、並みのスパより二回りは大きく、豪華。
ここにもフランジパニが惜しげもなく使われています。
フットバス用のチェアはベッドの脇に置かれています。
サイドテーブルの上では、本日のトリートメントに使われるストロベリーのプロダクトが甘い香りを放っていました。
お部屋全体はものすごく広いというわけではありませんが、日の光がいっぱい差し込む大きな窓に加えて天井も高いので、気分よく過ごせる空間となっています。
個人的には、隠れ家要素のある適度に狭いトリートメントルームはむしろ大歓迎です。
シャワールームとトイレはセパレートで室内にあり、当然のごとく清潔です。
シャワールームにはジ・ウリン オリジナルのバスジェル、シャンプー、リンスが揃っていました。
他のお部屋例
こちらは、室内にシャンプー台のあるタイプのトリートメントルーム。
クリームバスの含まれるメニューにて使用されます。
バスタブやシャワールーム、トイレといった設備は変わりありません。
トリートメント体験開始
本日の体験メニュー ◆スラマ・ラティ&フルーツ・フェイシャル◆
★こちらも注目⇒タマンアイルスパ★ |
バラとゼラニウムのアロマソルト・フットバス
コースはフットバスからはじまります。
直前にテラピストがジンジャーティーを運んでくれるので、フッドバス用のチェアに腰掛けていただきます。
ジ・ウリンではジンジャーティーもノンシュガー。ピリリとした生姜の辛味が、代謝を高めてくれそうです。
どっしりとしたフットボウルに大ぶりの赤い花びらを散らして、フットバスのスタートです。
ボウルに張られたお湯の温度は熱めでした。
ソルトを投入して、ブラシで足の爪やかかとを磨き上げます。
ブラシを使ったフットバスは擦り過ぎて痛いこともあるのですが、このときテラピストの力加減は絶妙でした。
フットバスのあと、いよいよ着替えをしてトリートメントの準備に入ります。
お部屋のイメージと同じ赤いサロンがかわいい!肌触りは柔らかく、着心地抜群です。
ジ・ウリンにはサロンと同じ布地で作られたハーフパンツも用意されていました。
トリートメント用の紙ショーツに慣れていない方や男性は、重ねて履くと安心感があると思います。
カップル利用を重視したヴィラリゾートならではの嬉しい気遣いですよね。
ベッド下には荷物用の鍵付ロッカーが備わっています。
脱いだ洋服はハンガーに掛け、壁のフックへ。
ストロベリースクラブ
準備が済むとテラピストが再び入室し、スクラブの開始です。
さっそくトリートメントベッドに上がったところ、寝心地のよさにうっとりしてしまいました。
幅広の設計で、マットレスもふかふかです。
そして、ストロベリースクラブの登場。
生の苺をそのまま磨り潰し、オートミールとブレンドした100%ナチュラル成分のスクラブです。
テラピストがスクラブを塗り広げるたびに、周囲に苺の香りが弾けます。
ゲル化剤などケミカル要素が一切含まれていないため、スクラブの感触は他のスパのものに比べてサラサラしています。
一般的なバリスパのスクラブといえば、スクラブ剤を塗布⇒放置⇒擦り落とす、というもの。
ところがジ・ウリンの天然スクラブはひとりでに乾燥してパリパリになる性質がないので、スリガティさんが約15分間つきっきりでスクラブを揉み込む作業をしてくれました。
薬剤に頼らず、テラピストの手の温度と努力によって少しずつ少しずつ肌の表面を浄化していく感じ。
贅沢な時間です。
アロマティックマッサージ
スクラブのあとはいったんシャワーを浴びて、アロマティックマッサージに進みます。
マッサージに使用されるのは、サンダルウッド、イランイラン、ベルガモットのブレンドオイル。
スクラブ後に使ったバスジェルといい、このマッサージオイルといい、媚びた感じのしないスッキリ系の香りでした。
男性でも抵抗なくリラクゼーションに入っていけそうです。
揉む、押す、叩くといったあらゆるテクニックを組み合わせてのマッサージ。
力加減は強すぎず弱すぎず、最後まで卒なくこなしていただきました。
動作はひとつひとつ丁寧で、何も文句をつけるところがありませんでした。
フルーツボディポリッシュマスク
マッサージの次に来るのが、ストロベリーのボディマスク。
こちらもフレッシュな苺そのもの。
そのまま食べてもいいんじゃない?と思えるマスクで、デコルテから足の先までコーティングします。
お湯で溶く粉状マスクとは違ってどうしてもひやっとしますが、これは仕方のないことですね。
フルーツ・フェイシャル
ボディマスクを身体に塗ったまま、今度はフェイシャルがスタートします。
まずはオリジナルプロダクトでクレンジング。
インドネシアではブンコアン(クズイモ)が美容成分のある植物として、古来より美白ケアに使われています。
ジ・ウリンのクレンジングや後ほど登場するマッサージクリームも、ブンコアン成分がたっぷり入っていました。
ブンコアンはストロベリーほど主張が強くはありませんが、心が落ち着くようなやさしい香りをしています。
こういうプロダクトで毎晩お手入れが出来たら・・・。思わず欲しくなってしまいましたが、ジ・ウリンのプロダクトはスパトリートメント専用なので、販売はしていないとのこと。残念ですね。
お顔を拭き取るスポンジも、ジ・ウリンのものは滑らかで幸せな使用感でした。リーズナブルなスパではがさがさタオルで拭き取られることもあるんです。さすがハイクラススパは、隅から隅まで気を使ってくれますね。
クレンジングでキレイになったお肌に、ストロベリースクラブでさらに磨きをかけます。
こちらもボディスクラブ同様、テラピストが手間暇かけてマッサージをします。
スクラブを拭き取ると、瞼に湿ったコットンを載せてスチームを当てます。
フェイシャルスチームは毛穴を緩め、デトックスに効果があります。
日本では家庭で使えるスチーム美顔器も人気のようですが、ムナコはジ・ウリンで初めて体験しました。
スチームはやや強力で、吹き付けるような感じです。時間は10分弱。後半にはだんだん熱くなってきました。「熱いです!」と訴えようとした瞬間に器械がピッと鳴って停止しました。
スチームのあと、ティッシュを手にしたスリガティさんが近づいてきました。
何をするのかと思えば、緩んだ毛穴からひとつひとつコメドを押し出しています。
額や小鼻など、身に覚えのある角栓スポットが次々狙い撃ちにされました。
この角栓ケアについては諸説あって、「スチームや半身浴のあと吸い出すのがいい」、はたまた「コメドに触れると肌状態が悪化するから絶対にタブー!」という方もいますよね。
バリ島で暮らしていると、美容に限らず病気の治療でも恋愛でも、「悪い芽は摘み取れ」という文化を感じます。この日のコメド除去もそんな精神を感じながら施術を受けていました。
その次には、ブンコアンのクリームをつけてフェイシャルマッサージに入ります。
スリガティさんの丁寧な技がここでも発揮されました。
取材を終えてから写真を見ていつも思いますが、いい仕事をするテラピストさんの姿は絵になります。
テタスパのブディさん然り、ジ・アムルタのイルさん然り、神経を集中して取り組む様子がとても美しいのです。
指の先まで集中力が漲った手でマッサージを受けて、気持ちよくないはずがありません。
マッサージのあとはストロベリーマスクを筆で塗布し、数分間美容成分を浸透させます。
瞼にはスライスしたキュウリ。
マスクを拭き取ったあとはブンコアンのトニックローションと保湿クリームを塗り、フェイシャルは完了です。
アロマティック・フラワーバス
フェイシャルが終ったときには、フラワーバスの準備もすっかり調っています。
バスタブは広さ十分。二人で入っても全然余裕がありそうです。
バスタブの中には赤い花びらに混ざって苺も浮かんでいます。もったいない、でも可愛い。
天然にしか出せない、甘ずっぱい匂いが漂っています。
コースの終わりには、楽しみにしていたフレッシュ・フルーツジュース!
私はストロベリーのコースを選んだので、ドリンクもストロベリージュースです。
先にいただいた2杯のお茶にならって、ジ・ウリンではジュースも甘さ控えめでした。苺果実を贅沢に使い、自然の風味が楽しめるジュースでしたよ。
トリートメント終了
大満足でトリートメントを終え、ロビーにてアンケートに記入します。
接客、お部屋の雰囲気、プロダクト、もちろんどれも高評価をつけさせていただきました。
帰りの車は6人乗りイノヴァが登場。
ゲストリレーション・アリヤニさんの丁寧なお見送りでスパ・アット・ジ・ウリンを後にしました。
本日はありがとうございました!
取材を終えて・・・
これまで取材にうかがったスパ15軒の中で、友達にすすめたいスパNo.1がスパ・アット・ジ・ウリンです。
写真を見て、きっと素敵なスパに違いない!という期待を抱いて訪れたこちらのお店。
期待通り、いえいえそれ以上に満足できるスパでした。スタッフの接客態度やプロダクト、お部屋の清潔感、テラピストの技術などはいいスパに欠かせない要素。ジ・ウリンはこれらすべてが文句なしの花丸でした。でもそれだけではありません。
バリ島の高級スパには日本的な接客サービスを徹底させたお店、モダンデザインを取り入れたスタイリッシュなお店もありますが、それらのお店を手放しで褒め称えるには何かが足りない・・・ともやもやを抱えていたムナコ。接客も雰囲気も完璧なのに、何が不満なんだろうと自問自答していましたが、今回の取材で謎が解けました。
ジ・ウリンで過ごす時間を特に素晴らしいものにしているのは、上記に加えて“バリ島らしい重厚な高級感”、そしてリゾートに不可欠な“非日常感”に彩られた雰囲気だと思います。
バリ島でスパに行くからには、やっぱり現地らしい雰囲気を体験してもらいたい。現実を忘れるようなバカンスを味わってもらいたい。そしてバリ島を好きになってもらいたいというのがムナコの本音です。
そんなわけで、利用したならきっとバリ島を好きになってしまうお店、スパ・アット・ジ・ウリンをおすすめいたします。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。