2013年3月13日、”地元の人々と触れ合いながら、素のバリ島に触れよう!”というのが、コンセプトの「ザ・タッチ」の体験に行ってきました~。黄色のオープンワゴンに乗って、バリの歴史や文化、芸術を楽しく学ぶ♪決まったコースはありますが、おもしろそうな事があれば寄り道もOK!そんな「成り行き任せ」のザ・タッチ!
今回のザ・タッチの様子を紹介します♪
良く晴れた朝8時過ぎ、黄色のオープンワゴンがヒロチャン事務所があるジンバランに到着しました。
ここから、ザ・タッチの旅がスタートです!!
乗りなれない形状のワゴン車に取材班はワクワクです♪
ワゴン車の中はとっても広くて、後部座席が9席ありました。窓や天井は開放できるようにビニール製になっています。
乗り込むとエアコンが効いていて、広い車内は乗り心地がいいです。
昨日はニュピだったせいか、まだ正月休みなごりなのかバイパスは渋滞も無くスムーズに進みます。
車内でガイドのスワルタさんから、今回の「ザ・タッチ」プランの説明を聞きます。
スワルタさんは、日本に留学経験もあるので日本語がとっても上手!!安心できるガイドさんです。
1時間ほど走るとバイパスから左折し細い道に入りました。
トウモロコシ畑に囲まれ丘陵がアグン山の裾を飾ります。
長閑な田園風景が広がりしばらくすると、点々と店や民家があらわれます。ほどなくゲルゲル村に入りました。
ゲルゲル村 ダサールブアナ寺
サンスクリット語で、
ダサール=「はじまり」 ブアナ=「地球」
『地球のはじまり』これを聞いて、心なしか身の引き締まる思いがしました。
女性と男性では巻き方が違うそうで説明を織り交ぜながら着付けてもらいます。
いくつもの質問にもしっかり答えて頂きました!
←この割れ門、インドネシア語で「チャンディブンタル」これは女性。奥に見える門、「チャンディクルン」こちらは男性だそうです。
エキゾティックな寺院の風景とめくるめく歴史探索のお話に大満足!
バリの起源に触れた後は・・・・
カマサン村へ
ダサール・ブアナ寺院を出発すると5分程で、「芸術の村ミニウブド」と呼ばれるカマサン村に到着です。
カマサン村は、14世紀にジャワ島から持ち込まれた絵画文化がとても有名な村。
最近では村の名前の「カマサンスタイル」などと言われているバリを代表する絵画です。
本当の名前は、ワヤン・グゲール。
バリを旅する中で一度は見た事ある絵だと思います。
その昔、この絵は教科書として使われていました。
ですから、すべての絵に物語があります。そしてその物語は、マハブラ物語とラマヤナ物語の二つから出来ているそうです。
なんと仕上げのツヤ出しは貝で擦る・・・不思議な画法です。
こちらの画廊では販売もしています。
描いた人や、デザイン、話の内容によって、お値段は異なります。神様がたくさん描かれた絵の方が高価になります。
強引な売り込みとかは全くないので、お気に入りの絵が見付かるまでじっくり選んでみてはいかがですか?
絵の内容なども教えていただけます。
ここでトイレタイム。
今回のツアーは、レストラン以外のトイレは、ほぼバリ人の民家のトイレを借りる事になります。
ティッシュは期待せず、持参した方が良いと思います。
←こちらは画廊のトイレをお借りしました。
キレイですが、床は濡れているので滑らないように注意が必要です。
描く技術だけでは無く、ヒンドゥ教の物語など知識も必要な為、幼い頃から自然に触れ親しみ後継者を育てるそうです。
後継者育成の為、村の子供達に週に一度くらいは講習を開くそうです。
バリの絵画文化を教わった後は・・・・アラック焼酎の村
ダボラ村へ
沢山のお話で頭を働かせたせいか・・・まだお昼前なのに小腹がヘってしまいました。持参のおやつを食べながら、窓全開に田舎道を走り、気分は遠足気分でウキウキです♪ 空気も美味しい☆バリで一番長いウンダ川を通り過ぎ、どんどん丘を登ります。美しい田園や、トロピカルな木々の森をオープンワゴンはひた走ります。
長閑な風景に魅了されながら、30分ほどでタボラ村に到着。
オープンワゴンを降りて、青々と茂った木々の中を歩きます。
縦にすじの入った薄す緑の実が・・・・思わず触ったらライチの実の感触、香りもうす甘い・・・・
薄甘酸っぱいニュルッとした果実が一皮のっていてグミみたい。これも初体験でした。
まだまだ木々の中を進みます。
民家が見えてきました。
ガイドさんに連れられて民家にお邪魔しま~す。
なんだか、不思議な感覚です。
アラックは椰子の樹液を醗酵させて作るお酒なので、このダボラ村では見上げると椰子の木にペットボトルが付いていてビックリ~!!毎朝、椰子の木に登り樹液を採取するらしいです!!朝から一苦労ですね・・・。
アラックを作るこちらの酒蔵、各家庭にある物ではなく、椰子の樹液が溜まったら持っている家に行き、借りて造るそうです。今回、こちらの家の主さんは留守でしたが、ちょうど、近所のおじさんがアラックを造っていたので少し見せていただきました♪
アラックには家庭の味があり、発酵段階で植物の葉や根・茎などを入れ、自分の家の味にするそうです。
20リットル造るのに8時間かかり、火加減が重要なポイントになるので、おじさんは窯の前から離れられません。
突然やってきた私達にも笑顔でお話ししてくださいました。
ちなみに、酒は販売許可がないと売れません。
こちらは、あくまでも自分用らしいです。
本当はもう少し頂きたかったかな・・・・
アラックでイ物イ気分になった後は・・・織物で有名な村
シデカリャ村へ
シレメン市のシデカリャ村は14世紀に開かれたゲルゲル王国の王がご愛用し有名になった、いわば王室ご用達織物工房村でした。どんな美しいサロンに出会えるのでしょうか。期待を胸に・・・・・
今回お邪魔させて頂いた織物工房は今でも優れた技術で人気があり、インドネシア前スハルト大統領もご愛用していたとか。
こちらの工房は工場と店舗を構えています。
まずは、工場見学からです。
イカットにはシングルイカットとダブルイカットがあります。
シングルイカットとは、横だけに模様が入っているので裏表同じ模様になっています。
ダブルイカットとは、縦・横に模様が入っているので裏表、柄が異なります。
ここではシングルイカットを織っています。
こちらでは、12~13才になると、アルバイトを始める子供もいるようです。小さな内から伝統文化にふれているから、継承できるのですね・・・。
ちなみに、1日2メートル織って31000ルピア(300円位)のお給料が貰えるそうです。2メートル織れるようになるのも大変だそうです。
大切に使わなくては・・・と実感させられました。
←こちらはソンケット
ソンケット織は金銀、煌びやかな物もいっぱいありました。
昔は、金・銀糸を使用した織物は、王様・御妃様・お金持ちが着用する物でしたが、今では結婚式などのおめでたい時に着用するようになったらしいです。
高価な物だと2500000ルピアする物もあるとか・・・。
ソンケットは日本の雑誌にも紹介され、こちらの工房から輸出をしているそうです。
店内はヨーロッパからのお客さんで賑わっていました。
ヨーロッパの方は、インテリアとして購入される方が多いみたいです。おしゃれですね♪
オーナーのデウィさん。
笑顔でお話をしてくれました。
素敵な織物に魅了された後は・・・・
ランチタイム!!
シデカリャの織物工房からオープンワゴンに乗ってレストランへ移動。
水田が広がる道を走ると、ホームステイの看板がチラホラ・・・。のどかなバリを満喫する人には最高のロケーションをオープンワゴンで走る事10分。レストランに到着です!!
看板が可愛いレストラン♡
中に入ると、見渡す限りのグリーンワールド!!
棚田に囲まれながら開放感いっぱい
ゆったりした時間の流れを感じながらのランチ♪
イセッ村に入りました!ワゴンのルーフを外してオープン♪♪
座席の上に立つと胸から上がルーフから開放され、もう車に乗っているというより飛んでいるような気分です。爽快~!
標高が高くなるに連れて吹き抜ける風がひんやりと感じ始めました。
上から見るライステラスもとてもキレイです!
すれ違う子供達は笑顔で「ハローハロー」と呼びかけてきます。こちらも自然と笑顔で「ハローハロー」と返します♡
「ハロー」の一言に心が温かくなりました♡
こんな体験も素敵ですよね♪
道にはフルーツがいっぱい生っていました!!今が旬のドリアンもありました~。
通常のツアーバスでは味わえない高揚感でいっぱいです。楽しい~!!
ワゴンの屋根から乗り出して見回すと、道端に灰色の石が山盛りになっています・・・・。
ドゥダ
イセッから走る事10分位の所にあるドゥダ。
左右あちこちに、石の彫刻の作業場があります。
1963年、アグン山が噴火した時の溶岩が固まって出来たそうです。噴火前は農業を営んでいた人達が噴火により仕事を失い転業したことから石彫が始まったらしいです。
バリでは、「山」は神様の象徴で、神様の座る場所。「海」は 魔物が住む場所。と考えられています。
溶岩は山から流れてきました。ですので、溶岩で作る石像は神様にまつわる物がほとんどです。
本来は、お寺や寺院などから注文を受けて制作しますが、最近はヴィラなどからもオブジェとして注文が入るそうです。
頭を上げ下げしながら風を切って行く気持ちよさは最高です。
オープンワゴンだからこそ出来る体験です♪
マンギス村のシンボル、マンゴスチン!!
走る車から撮ったので、解りにくいですが大きなマンゴスチンのオブジェが道の真ん中にあります。
そして海岸線に出てきました。
クサンバ村
今回の最終目的地、バリのナチュラルソルトが買える漁村のクサンバ村へ到着!!
ワゴンを道の脇に止めて塩作り見学開始!!
ワゴンを降りて、ビーチに足を踏み入れます。
黒砂のビーチが広く弧を描きます。インド洋に浮かぶ他の島々を目の前に、小さな小屋で昔ながらの方法で自然な塩を手作りしていました。
奥に見えるのはヌサプニダです。
元々ここのビーチは白砂だったのですが、アグン山の噴火により火山灰で黒砂に変わってしまったそうです。
ちょっと頂いてテイスティング・・・美味しい!ミネラルたっぷりで味わい深い、まだちょっと苦味が残っていますがそれもまた気に入りました。この苦味が「にがり」です。
その後完全に乾燥した状態の塩もテイスティング・・・
鮭に付けて焼いたら絶対美味しい味です!!
本当にオススメです!!
←こちら販売している袋に入った塩です。
大きい方は、1キロで 20000ルピア
小さい方は、250グラムで10000ルピア
「ええっ?!計算おかしくない?」
「1キロの方が断然お得!」・・・交渉スタートです。
どうやら、ここは交渉してみる甲斐がありそうです。
塩の村を後に帰路の道中、車内ではさっきの塩のおじさんの話で盛り上がったり、バリの歴史について語ったり、和気あいあいとした雰囲気で、ジンバランまでの道のりもアッという間に感じました。
今回お世話になった、ガイドのスワルタさんと、ドライバーのアンドリーさん。
取材を終えて・・・
バリ島のお正月(ニュピ)の次の日だったので、留守の家やお休みの場所などもあったのですが、「成り行き任せの旅」 楽しく過ごす事が出来ました。バリ好きには是非オススメです!もっとバリを好きになると思います♡ ありがとうございました。
※本レポートは体験時の情報に基づき作成しております。 金額、内容、スケジュール等は予告無く変更される可能性がございますのでご了承ください。 また、レポート内容には体験者の主観的な意見・感想が含まれていますが、全ての方にこれを保証するものではありませんので、あくまで参考としてご利用下さい。