2013年4月30日、ダイブダイブダイブバリでファンダイビングを体験してきました!行先はサヌール沖の離島、ヌサペニダ。バリ島周辺に数あるダイビングポイントの中でも、特に澄み切った海とたくさんの珊瑚礁、熱帯魚が見られると人気のポイントです。去年バリビューダイブのライセンス取得コースでゲットしたPADIオープンウォーターダイバーの資格を生かすとき!Cカードを握りしめたムナコと、カメラマン役ヨッシャ―が行ってきました!
まずはオフィスへ出発!
午前中海水が澄んでいるコンディションを逃さないため、ダイビングの送迎はいつも早めの時間を指定されます。
今回は朝7時出発の約束でしたが、ジンバランのヒロチャンオフィスの場所が分かりにくかったため、20分遅れてのスタートとなりました。
みなさんツーリストの泊まるホテルなら、このようなことは滅多にないでしょう。
カメラを向けるとサングラスを取り出してポーズを決めてくれるドライバーのニョマン。日本語は通じませんが、聞き取りやすい英語を話してくれます。
KIAのワゴン車はやや古めでしたが、車内は清潔で快適でした。
他にダイブダイブダイブバリではKIAのグランドマックス、スズキのAPV、合計3台が送迎車として稼働しているそうです。
早朝の空いたバイパスを北上し、サヌールにあるダイブダイブダイブバリのオフィスには40分ほどで到着しました。
送迎車を降りると、「おはようございます」ときれいな発音で迎えてくれた女性が。
思わず「日本の方ですか?」と訪ねると、「私は韓国人ですが、日本語が話せます」とまたもや日本語ネイティブとしか思えない完璧な発音で答えてくれました。
その女性が本日ムナコのインストラクターを務めてくださるキムさんでした。
以前はモルディブにいたという、経験7年のダイブマスター。日本にも住まれたことがあるそうで、日本語の上手さに納得です。
ダイブダイブダイブバリの専属スタッフではありませんが、日本人ゲストの予約が入ったときには彼女の担当になることが多いそうです。
また、ダイブダイブダイブで臨時スタッフとして働く日本人の女性インストラクターも1人います。
オフィスの受付には笑顔の可愛い女性スタッフ。そしてみんながフレンドリー!和気藹々とした和やかな雰囲気でした。
同意書にサイン
オフィス内にあるソファに案内され、まずはウェルカムドリンクをいただきます。
ホットコーヒーまたはホットティー、アクアグラス、コーラから選べます。
お砂糖入りのコーヒーをリクエストしたヨッシャ―につられてか、ムナコはホットティーまで甘くなっていました。ストレートのつもりだったのに・・・!
お茶をもらって一息つきながら、ダイビングの同意書にサインします。
今回体験するファンダイビングは、すでにライセンスを保持している経験者のためのもの。
ライセンス講習で学んだルールを順守して、安全なダイビングに努めます、といった内容の紙面にサインや日付を記入します。
文面は英語ですが、キムさんがどこに何を書くか逐一説明してくれました。
日本語の同意書は現在準備中とのことです!
なお、ゲストはこの同意書にサインすることで、ダイブダイブダイブバリの加入する国際保険が自動的に適用されることになります。
書類の記入が終わると、キムさんが「船酔いはしますか?」と気にかけてくれました。
オフィスには酔い止め薬が用意してあるので、遠慮なくもらいましょう!
器材のフィッティング
次はお隣の部屋へ案内され、レンタル器材のフィッティングを行います。
ダイブダイブダイブバリのレンタル器材は、安全性の高い有名メーカー、スクーバプロのもの。
2011年のオープン時に買い揃えたという13セットの器材はどれもピカピカでした。
サイズもXS、S、M、XLと充実しています。
ずらりと並んだハンガーに掛けられたBCDとウェットスーツ。
「サイズ当てなら任せて!見ただけで分かります」と、身長も足のサイズも訊かずにキムさんが選んでくれたBCD、ウェットスーツ、ブーツ、みんなぴったりでした。まるで百貨店のベテランフィッターみたい笑
今まで器材のメーカーには無頓着でしたが、いつも苦労してからだを押し込んでいるウェットスーツがするする入ってしまったのには驚きました。
サイズを訊けばXS。質のいいデニムパンツはサイズを落としても快適に履けるのと同じ原理なのかな。マイスーツを買うならスクーバプロにしようと誓いました!
ちなみに、オフィスでのフィッティングでウェットまで着るのは面倒、という方は省いてもOKです。
選んだ器材をカゴに入れ、車に積み込んで準備完了!支払を済ませてからダイビングポイントへ出発します。
サヌールビーチ
オフィスから車で約10分、あっという間にサヌールビーチに到着です。
本日ダイビングをするヌサペニダへは、ここからスピードボートに乗って出発します。
車からボートへ荷物を積み直し、器材のセッティングをするのはスタッフにお任せです。
15分ほどの空き時間は、ビーチに建っている休憩所で過ごすことも出来ます。
休憩所の横のシャワーはダイビングの後で利用可能。ホースから降ってくる冷たい水で海水をすすぐだけの簡素なものです。
休憩所の裏にはトイレがあり、ダイビング客は無料で使用できます。ほどほどに清潔で、トイレットペーパーも完備されています。
鍵が掛かっていることもあるので、使いたいときは休憩所内のカウンターにいるスタッフに声をかけてくださいね!
スピードボートで出発!
スピードボートの準備が調いました!
ダイブダイブダイブバリでは特に貴重品管理サービスがないので、財布もスマホも持ったまま船に向かいます。送迎車の中に置いていってもいいそうですが、あくまで自己責任。高価なものや汚したくないものはホテルに置いておきましょう。
ダイブダイブダイブバリは大型ボートを所有していますが、取材日はフィッシングツアーのためで払っていました。今回はこちらの小型スピードボートで、ヌサペニダまで約45分の船旅です。
乗組員は腕っぷしの強そうな船長さん、クルーの男の子、我々取材班、キムさん、ドイツ人男性のゲスト2人、彼らを担当するダイブマスターのプトゥさんです。
船内の座席は、ゆったり座って4人、詰めて6人くらいのキャパシティー。
船長の座る運転席の隣には扉があり、中にはなんとトイレ!紙もないし薄暗いので、使い勝手は良くなさそうでした。
ボートは水しぶきをあげて外洋を突き進みます。波に乗っては落ち乗っては落ちの繰り返しで、海って立体なんだ!と妙な感動に包まれました。
そして、下手なマリンスポーツよりスリルがあります!
写真は船尾の座席ですが、うっかり後ろに転げ落ちないかドキドキでした。
DIVE1.ヌサペニダ マンタポイント
ヌサペニダの北東、切り立った崖が少し窪んだ場所が今回1回目のダイビングをするマンタポイントです。
名前の通り、1年を通して高い確率でマンタを見られることで有名なところ。
ポイントにはすでに4隻のボートと1隻のジュクンが、それぞれダイビングやシュノーケリングのゲストを運んできていました。
私たちもさっそく準備してダイビング開始!揺れる船の上で装備を付けるのは大変ですが、つるんと入る着易いウェットのおかげで救われました。
キムさんが「下は水深15メートル。入ってしばらく泳ぐ深さ12メートルのところに大きな岩があって、そこがクリーニングステーションです。その周辺を泳ぎながらマンタを待ちます。」とダイビング計画を説明してくれました。
ダイブダイブダイブバリのオフィススタッフの話では、取材の前日にマンタポイントで潜ったゲストは10匹のマンタを観察出来たそうです。
遭遇率は9割。10時40分ダイビング開始です!
「マンタが現れても追いかけないように。同じ位置にいれば折り返してくる可能性が高いです」
キムさんのアドバイスを肝に銘じて、バックカールで海にドボン。
着水の衝撃に鼻に水が入ってしまい、いたたた・・・と思いながらボートの反対側にいるキムさんと合流します。
OKサインを出して確認し合い、BCDの空気を抜いて潜行開始・・・のはずが、あららら?
ムナコは思うように沈めず、海面に近いところでバタバタしてしまいました。
下からキムさんが、肺の中の空気を吐きなさい、と盛んに手信号を送っています。
自分の肺の中にある空気の量を調節し、水中でちょうどいい位置をキープするスキルを中性浮力といいます。
私は元々からだが浮きやすい傾向にありますが、今回はしょっぱなから浮力が調節出来ない・・・!
1メートルくらいのところでなおも四苦八苦していると、結局キムさんが戻ってきて私を掴み、一緒に下へ向かって泳いでくれました。
ようやく水深10メートル。「マンタ以外には特に面白い見どころはないです」とキムさんが言っていたように、周囲は地味な色の岩と珊瑚で、魚もそんなにいません。
海の生き物よりも、マンタ狙いのダイバーたちの方が目立っています。
それでもよく見れば岩の上にヒトデや小魚がいるので、ゆっくりと泳ぎまわりながら目を凝らして観察したり写真を撮ったりしていました。
キムさんの話では、通常このあたりには約8匹のマンタが往来しているそうです。
気配がないなーと思いつつ泳ぐこと数分。
斜め前を泳いでいたキムさんが、海の一方向を指しました。
ぼんやりと青く霞んだ視界の隅を、さーっと横切っていくマンタの影。
※マンタの写真は催行会社提供
この日、マンタポイントの水温は26度。
思ったより体温を奪われてからだが震えてきたので、マンタを目撃した後すぐにボートに戻りました。
30分間の潜水でした。
「さっきのマンタは、8匹のうちでは5番目くらいの大きさでしたね」
マスクを外したキムさんが言いました。
水面休息時間&ランチタイム
しばらくすると、プトゥさんも2人のドイツ人を連れて浮上してきました。
ボートはこれから第二のポイントに移動してランチタイムです。
島の外周に沿って5分ほど揺られていくと、切り立った崖は消え、のんびりとした入り江が現れました。
水の色は目の覚めるようなエメラルドグリーン!ここが水晶のように透き通った海水で有名なクリスタルベイです。
船内ではサンドイッチのランチボックスが配られました。ドリンクはミネラルウォーター、またはボトルコーラ。みかんもついて美味しそう。
しかし、マンタポイントのときから断続的に船酔いに襲われていたムナコは消化する自信がないので、お昼はパスすることにしました。
休憩時間は1時間。ボートルーフに寝そべってまわりを見渡すと、絵にかいたような南国の楽園。10隻以上の船が停泊し、思い思いに過ごす人たちが見えます。
クリスタルベイにはビーチクラブもあり、クルージングのポイントとしても人気の高いところです。
以前イブニングクルーズを取材した船、アリストキャットの姿もありました。今はデイクルーズに来ているようですね。
私たちの船は小さいですが、甲板とルーフがあるので寛ぐには十分です♪
うねりの強かったマンタポイントに比べて、クリスタルベイの波はなんて穏やか。
しばらく日光浴して、デイクルーズ気分を満喫しました。普段は必至に紫外線から逃げ回ってますが、楽園ではそんなの気にしない。今焼かないでいつ焼くんだ!
「グラビアみたいに撮ります?」というヨッシャ―、調子に乗るムナコ、キムさんが笑ってます。
DIVE2.ヌサペニダ クリスタルベイ
水面休息時間も終わり、12時36分、2本目のダイブの準備を始めます。
1本目で上手く沈めなかったことをうけて、キムさんがウェイトを3キロから4キロに増やしてくれました。
1本目ダイブのもうひとつの失敗は、マスクに曇り止めをしないまま潜ってしまったこと。
これから潜るのはバリ近海のポイントの中でも随一の透明度を誇る海。マスクが曇って見えないのではもったいなさすぎます。
マスクに唾をつけている私に、キムさんが今回のダイビング計画を説明します。
クリスタルベイは深いところで水深46メートル。
私たちが潜るのは最大20メートルほどで、右手の離れ小島を目指して泳ぎ、半周したら折り返して帰ってくる。
それにしてもこの水の透明さ!
ボートの真下は水深12メートルほどだそうですが、海底のごつごつした様子が見えるくらいに透き通っています。
今回は重りを増やしたこともあり、スムーズに潜れそう。
それでは行ってきます!
潜行してしばらく沖に泳ぐと、岩の海底がだんだんと様変わりし、一面にゆらゆら揺れるソフトコーラルで覆われていくのがわかります。
トロピカルフィッシュも花吹雪のように舞っています。大きな魚はいませんが、とにかくカラフルで楽しい光景。
テーブルサンゴというものも初めて見ました。
この上にも、小さい魚たちがチラチラ、チラチラ光って可愛い♪
更に沖に向かっていくと、海底が大きく傾斜したドロップオフという地形が現れます。この傾斜が46メートルまで続いているのでしょう。
すでに水深は20メートル近いですが、傾斜がゆるやかなので海底は見えません。海の深みを覗くのが大好きな私はちょっとがっかりでした。
ともあれ、見どころはなんといっても目の前の魚と海の生き物たち。離れ小島の岩肌には一面びっしりと生き物が付着していて、それは誰かがチューブから絵具を出してちょっとずつ塗り付けていったかのように、様々な色をしています。
ところで、海表はあんなに平穏だったクリスタルベイの海中にはけっこうな強さの流れがあって、それに逆らってキムさんについていくのは大変でした。
泳ぐのに疲れて、はあはあ息が上がります。しかも深く潜っているとエアの消費が早いので、残圧計がどんどん減っていきます。最初に200あった残圧が、もう70。
前回取材のバリビューダイブでは、水中で残圧が70を切ったらインストラクターに知らせてください、と言われていました。それを思い出してキムさんに伝えると、もうしばらく泳いで浮上するから心配ありませんよ、と力強い答え。手信号ですが。
離れ小島からの帰り道は、海流が追い風のようにからだを運んでくれるので楽でした。
中性浮力さえ保っていれば、海の中を勝手に横移動していきます。
ゆるやかなドリフトダイビングのあいだ、改めてじっくりとまわりの景色を楽しめました♪
このあたりは水中写真を撮るにも絶好のポイントだと思います。ダイブダイブダイブバリでは、水深40メートルまで耐えられる水中カメラのレンタルサービスも$30で行っています。(価格は2013年4月現在)
データはダイビング後に、オフィスでCDに焼いて渡してくれるそうですよ♪
※水中写真は催行会社提供
水温も30℃とあたたかく、エアの管理さえできていればもっと潜っていられたのに・・・!と名残惜しく思いながら37分間のダイビングを終えました。
再びサヌールへ
「波が穏やかなうちにウェットを脱ぎましょう!」というキムさんにしたがって、クリスタルベイから水着でタオルにくるまって帰還。
行きよりも揺れは穏やかだったものの、吹き込む風が寒い!唇が紫色になりました。
タオルはゲスト1人につき1枚です。ボートで借りたタオルをサヌールのシャワー場でも使い回して、ささっと身支度。ボートに持ち込んだ服はどうしても多少濡れます。
完全に乾いた服で帰りたい人は、あらかじめ送迎車に着替えを置いておくのも手かなあと思いました。
サヌールビーチからは、いったんダイブダイブダイブバリのオフィスに戻ります。
14時半頃オフィスに着き、スタッフがダイビング器材を降ろしている間、ゲストはロビーでログブックを記入します。
ログブックはダイビングでどんなポイントに行ったか、どのくらい潜ったかというようなことを書き留めておくダイバーの日誌のようなものです。最高深度、水温などはキムさんのダイブコンピューターの記録から正確な数字を教えてもらいます。
今回の体験取材で、ムナコのダイビング経験本数は8本に増えました!
クラスルーム
ライセンスはないけどファンダイブに興味の湧いた方!
PADIのCカードを取得するのは簡単なので、ぜひライセンス取得コースから始めてみてください。
こちらはダイブダイブダイブバリ・オフィスの2階にあるクラスルームです。
エアコン完備、飲み物も用意してあって快適な空間。
楽しく講習を受けられそうです♪
日本人ゲストがライセンス取得コースを予約した場合、キムさんのように日本語の出来るスタッフがインストラクターにつきます。
DVD学習、テキストももちろん日本語対応なので安心です。
取材を終えて・・・
インドネシア人オーナーのダイビング会社ということで、やや緊張して訪れた今回の取材。
コミュニケーションは英語またはインドネシア語のみというケースも覚悟していましたが、びっくりするくらい日本語の上手なインストラクターのお世話になり、船の上でも水中でも安心して過ごすことが出来ました。
水中でのコミュニケーションは世界共通の手信号で行うとはいうものの、日本人ゲストのためにわざわざ日本語スタッフを呼び寄せてくれる心遣いは嬉しいですよね。
最高のファシリティを用意しているという点も、ダイブダイブダイブバリの自慢です。
私は特にダイビング器材のメーカーにこだわりは持っていませんでしたが、こちらで用意されているスクーバプロはたしかに使い心地抜群です!また、単に有名メーカーの新品が使えるというだけでなく、スタッフが器材のことを熟知していて、ゲストに最適のサイズをすぐに選んでくれるというのもポイントです。
すでにライセンスをお持ちの方はもちろん、これからライセンスを取得する初心者にもおすすめしたいダイビングショップです♪
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