ダイビング

アクアマリンでファンダイブ in パダンバイ 体験レポ | バリ島 ダイビング

2013年5月21日、アクアマリンでファンダイビングを体験してきました!行先はバリ島で最初にダイビングポイントとして観光開発の行われたパダンバイ。バリ南部からも意外と近く、気軽に行けるロケーションも人気です。催行会社のアクアマリンは、バリ島で唯一のイギリス人経営者によるダイブショップです。英語インストラクターによる初の水中ガイドにドキドキしているムナコと、カメラマン役クマッチが行ってきました!

送迎車にてパダンバイへ出発!

早朝、アクアマリンの送迎車がヒロチャンオフィスに現れました。

ゲストが最大6名乗れるイスズ エルフ。車の最後部にはダイビング器材がすでにぎっしりです!

アクアマリンは『さっぱりダイビング』をモットーに掲げているため、朝ゲストをピックアップしたらその足でダイビングポイントへと向かいます。

前回取材したエナダイブなど、オフィスに寄って契約書の記入や器材フィッティングを行う催行会社とは異なるスタイルをとっていますね。

今回お世話になるインストラクターのアアンさんとも、出迎えの際にご対面しました。

インストラクター歴6年、アクアマリン歴は4年半。
礼儀正しい英語を話してくれます。

アクアマリンには13人の水中ガイドが在籍していますが、全員が英語堪能なインドネシア人。

ローカルの若者を積極的に採用し、ダイブマスター研修を行って人材を育てるのがアクアマリンの方針です。

送迎車に乗り込むと、中にはミネラルウォーターと大量のキャンディが用意されていました。

「ダイビングに出かける朝はアメを舐めておくとコンディションが最高になる!」と目を輝かせ、次々にキャンディをつまむ水中カメラマン・クマッチ。ダイバーの習性をよく捉えたサービスです。

また嬉しいことに、自由に使えるティッシュペーパーも完備。

写真の美しいダイビング雑誌も用意してあるので、移動中も楽しく快適に過ごすことができました。

早朝の出発になるため、朝食を食べ損ねたゲストのために道中コンビニに立ち寄ることも出来ます。
「朝食を買いにいきますか?」と英語で尋ねられるので、必要な場合は希望してくださいね!

目的地のパダンバイはバリ島の東側に位置していますが、南部エリアからは1時間半程度の距離。
2時間前後の移動時間が必要なアメッドやトゥランベンなど、東部の他のポイントに比べると気軽に出かけられるポイントです。ドライバー・ベシィさんの安全運転で、のんびりとした田舎道を進みます♪

 

パダンバイのレストラン

事前にアアンさんから説明のあった通り、1時間半でパダンバイに到着しました!

パダンバイでのダイビングの起点となるのはアムック湾です。

バリ島で最初に観光地化されたダイビングポイントというだけあり、たくさんの観光用ボートやクルーザーが賑やかに湾内に浮かんでいました。

湾の前をはしる道路に停車して車を降り、ダイビングの拠点となるレストランへと入ります。

カラフルなデコレーションが陽気な印象を与えるこちらのレストラン「トピ・イン」が、アクアマリンがパダンバイにて休息とランチのポイントとして使っている施設です。

テーブルに座り、まずはダイビングライセンスのチェック。PADIのCカードをアアンさんに提示します。

その後ダイビングの同意書にサインをして、事務手続きは完了です。

このあとレストランのスタッフが、ランチのオーダーを取りに来ました。

ダイブ用のボートの準備が調うのを待ち、荷物をすべて持って店のすぐ前のビーチに向かいます。

「サンダルは脱いでいった方がいい」というアアンさんのアドバイスにしたがって、レストランの床にサンダルだけを残してボートに向かいました。

ボートで出発

パダンバイでのダイビングはすべてボートダイブです。

アムック湾の砂浜に、催行会社の所有する3隻のスピードボートのひとつ、アクアマリン3号が停泊していました。最大16名のダイビング客を運べます。

波打ち際の砂は驚くほど柔らかく、一歩踏み出すたびに足首まで埋まります。バランスを崩さないように注意が必要!

船内に乗り込むと、ダイブマスターのエテルさんが本日の航行についてテキパキとブリーフィングします。

最初のダイビングポイントであるブルーラグーン、船で5分のポイントに出発です!

ボートには万一に備え、絆創膏や消毒薬の詰まった大きな救急箱が置かれていました。

消火器の後ろの白いボンベは救急用の酸素です。ダイビングの事故で大切なアイテムですが、実際に備えているところは稀だとか。

前部、船倉の中にはトイレがあります。

小さすぎてちょっと使いづらいですが、トイレットペーパーの備え付けもあり清潔感はマルです。

DIVE1.ブルーラグーン

波の穏やかなアムック湾を出て、波の寄せる崖に沿ってゆるゆるとボートは進み、ものの5分で最初のポイント、ブルーラグーンに到着しました。

まずはボートの上で、ダイブマスターのエテルさんがブリーフィングを行います。

発音のしっかりとした聞き取りやすい英語で、海底の地形について細かく説明がありました。

また、背中に背負う空気のタンクについて注意があったことも印象に残りました。
「残圧が50を切ったらインストラクターに知らせてください。」
タンク内の空気が、気づかないうちにゼロになってしまったら大変!そうならないための予防です。

これまで取材したバリ島のダイブセンターの中で、潜る前に残圧についての注意事項があったのは、アクアマリンの他には日本人経営のバリビューダイブのみです。

高い安全管理の意識が感じられました!

船べりに腰かけた状態で装備を身に着けます。乗り合わせたスタッフが2、3人がかりで手伝ってくれるのでとっても楽ちん♪

アクアマリンで使用している器具は、BCDがアクアラング、ウェットスーツは主にスクーバプロとベア。

大手メーカーのアクアラングとスクーバプロにくらべ、ベアというメーカーは初めて聞きましたが、
「スクーバプロよりも伸縮性があるよ♪」とアアンさんのおすすめウェット。

下は青い絵の具を溶かしたような濃いブルーの海です。背中から着水するバックカールで海に飛び込んだあと、アアンさんに手伝ってもらいながらさっそく潜行!

今回ムナコは、アクアマリンでレンタルサービスを行っている水中カメラを持っています。

キャノンのデジカメを水中ケースに入れて使うスタイルで、水深40メートルまでの耐圧性があります。
価格は1日$25(2013年5月現在)で、カメラのご用意は3台なので、確実に使用したい方にはご予約がおすすめ。

ブルーラグーンに潜ってしばらくは殺風景な砂地が続きますが、アアンさんについて進んでいくとしたがってサンゴの付着した岩がポツリポツリと現れはじめました。

砂地の中の岩場は小さなオアシスのように、そこだけカラフルです。中をよくよく覗いてみると、小さな海の生き物が生活していることがわかります。右上の写真は、縞模様の美しいキリンミノカサゴ。

オレンジと白の縞模様で一目でそれと分かるクマノミも、柔らかなイソギンチャクのあいだに隠れています。

パダンバイで開発されているポイントは7か所ほどですが、ブルーラグーン周辺は特に人気の高いエリアです。

周囲には、このポイントで同じようにリクリエーションダイビングを楽しむダイバーが多数。

静止して魚の観察をしているつもりが、海流に押し流されて他のダイバーとぶつかりそうになることもありました。

ブルーラグーンのこの日の水温は28℃、透明度は20メートル前後。

大きな海洋生物よりも、岩やサンゴに寄り添うようにしている小さな生き物たちが見どころでした。
小さな生き物観察やマクロ撮影が趣味のダイバーは美味しい瞬間が盛りだくさんのポイントです。

水中撮影をしたことがない!という方も、この機会にカメラをレンタルしてみると楽しめるかもしれません。
右上の画像が、アクアマリンのレンタルカメラにて撮影した写真。

撮影後はご自分のメモリースティックなどにデータを移すことも出来ますし、オフィスでCDに焼いたものを翌日ホテルに届けてもらうことも出来ます。また、ご自宅のPCにEメールに添付してのお届けも可能です。

46分間のダイビングの前半は、砂漠の中のオアシスをひとつひとつ訪ね歩くように、岩やサンゴに隠れている生き物を覗き込んでまわりました。

後半には、大きな枝サンゴの丘に遭遇!砂漠を抜けて、いきなり森の中に入ったようでした。
サンゴ礁の上には、カラフルな魚たちが乱れ泳いでいます。

以前エナダイブの取材で目の当たりにした、ヌサペニダのSDにある枝サンゴの大丘陵ほど規模は大きくありませんが、大自然のダイナミックさを十分に実感できる景観でした。

 

 

ゆっくりとサンゴの丘を遠ざかりながらエキジットして、1本目のダイビングは終了。

 

海面に出てみると少し離れた位置にボートが見えました。流れに逆らって私をひっぱりながら力強く泳いでくれるアアンさん。

さすがです!

水面休息時間

 

ハシゴの下で重い器具を外し、楽にボートまで上がります。

タオルを借りてしばらく休憩。

大判で厚地で使いやすいタオルでした!

1人に1枚ですが、番号が入っているため他人のものと紛れる心配がありません。

水面休息中はミネラルウォーターの他に、ボートに積んであるホットドリンクをいただけます。

コーヒーと紅茶、ココアのご用意があります。

水中で冷えた身体には、ホットドリンクはとても嬉しいサービス♪

 

ダイビング前に、
「魚を見るのが好きですか?サンゴを見るのが好きですか?それともただリラックスしているのがいい?」と、水中での過ごし方について質問してくれていたアアンさん。

「魚を見たい」と答えた私に、ダイビング中は魚を中心とした多くの生物を指し示してくれました。

水面休息時間中は魚図鑑を持ち出して、さっきのダイビングで見た生き物の名前を教えてくれるなどサービスも満点。

DIVE2.ジュプン

 

1時間の水面休息をとった後は、ボートを5分ほど移動させて第二のポイント、ジュプンにやってきました。

「ジュプン」とは、バリ島でよく見かける上品な白い花プルメリアのインドネシア名です。

このエリアがダイビングポイントとして注目され始めた頃、近くの崖の上にプルメリアの木があり、大きく目立つ花が目印となっていました。 ダイバーを舟で運ぶ漁師たちがこのあたりの海を「ジュプン」と呼んでいたものが、そのままポイント名として定着したのだとか。

船べりから覗き込むと、水はさっきよりもさらに透明に見えます!それでは行ってきます!

 

 

こちらのポイントでは、ダイバーは海底へとのびる1本のロープを伝って潜行します。

降りたところはやはり砂地。

最初に発見したのは大きなナマコでした。
アアンさんが指示棒でひっくり返して見せますが、ナマコは表も裏も変わらずナマコ。

ジュプンに潜る醍醐味は、海中に沈んだ人工物が目に入るようになってからが本番です!

泳いでいくうち、まずは小型の沈没船が現れました。内部は熱帯魚のダンスホールと化しています。

さらに泳いでいくと、サンゴの養殖のため海底に延々と並べられた巨大なネットの列に出くわします。

びっしりとサンゴが付着している!というわけではありませんが、ネットの内部は熱帯魚たちの恰好の棲家となっています。

ネットに沿って泳いでいると、ネットの中から何かがササッと走り出ました。
目で追ってみると、左下の写真のモンハナシャコでした。体長は30㎝ほど。

このポイントはエイも多く、砂に潜ってじっとしていたり、ひらひらとハンカチが飛ばされていくように泳ぐ姿を見かけました。右上の写真は全身に青い水玉模様のあるブルースポッツスティングレー。

よく目を凝らすと、まわりにはもっともっと小さな生き物たちも豊富に顔を揃えています。
体長5㎝ほどのウミウシ(左上)や、3㎝ほどのオランウータンクラブ(右上)。

一本目のブルーラグーン同様、マクロ撮影にぴったりの被写体があちこちにいます。

サンゴの養殖用ネットが途切れると、今度はコンクリートブロックでできた人口の岩山が見えてきました。

こちらも生物がびっしりと付いているわけではありませんが、このまわりはただの砂地よりも魚の姿が豊富です。

海中ではこんな遭遇もありました。アムック湾で営業している観光用の潜水艦、オデッセイ2号!ほとんど止まっているかのようにゆっくりと航行しているため、同じポイントでダイビングしていても衝突の危険性はほぼなし。

潜水中のサブマリンを外から眺められるというのもダイバーの特権ですね。窓に向かって手を振ると、中のゲストが笑顔で応えてくれました。

さて、潜水艦に別れを告げて浮上!

海面近くでは周囲の船にぶつからないようにするため、アアンさんが予備のレギュレーターからブクブクと泡を出して位置を知らせていました。

スタッフたちにテキパキと手伝ってもらい、再びボートに上がります。

ジュプンから5分ほどで、アムック湾の砂浜に降り立ちました。

シャワー&トイレ

さきほどのレストランにある施設を借りて、シャワーや着替えを済ませます。
ブルーシーズンバリ取材で行ったアメッドでは、ポイントと施設が非常に近く、そのお手軽感に感動しました。

パダンバイの施設も、負けず劣らず近接していて便利です!

レストラン自体が海から徒歩1分以内で、専用のシャワー小屋はレストランの母屋のすぐ脇にあります。

内部は2つのブースに仕切られていて、それぞれにシャワーと荷物用のフックが備えられていました。

ただし、仕切りが完全ではなくちょっとした拍子に表から見えてしまいそうなので、気になる方はトイレの個室で着替えた方が無難でしょう。

シャワーブースの高窓からは南国らしい景色が見えるようになっていて癒されます。

バリ島の海の家というと、ただのホースから水をたらすところが多い中で、きちんとシャワーヘッドがついている点もポイントが高いです。ただしお湯は出ず、水のみなのはご愛嬌。

シャワーブースが2つだけなのでダイビング終了後はやや混み合い、20分ほど待ち時間がありました。

表に目隠しのないシャワーもひとつ設置されているので、水着のまま帰るつもりの方はそちらを利用したほうが早そうです。


トイレはシャワー小屋に2つ、また店の裏にも2つと、合計4つの洋式個室が用意されています。

ランチタイム&ログブック記入

身支度を終えた後はランチタイム。

レストラン トピ・インではナシゴレンやミーゴレン、ナシ・チャンプルといった4種類のインドネシアンメニュー、8種類のバゲットサンド、3種類のサラダからランチを選べます。

私はサラダの中からポテトサラダをチョイスしましたが、お皿の上にはまさにポテトサラダだけ 笑
小食の方におすすめです。

がっつり食べたい方には、彩りも豊かなインドネシアン料理が一押しです。

大きなパンに挟まれたバゲットサンドもボリュームがあります。

お店の都合により、パンはホームメイドの全粒粉食パンに変更になることもあるそうです。

お腹を満たした後は、本日のダイビングの記録をログブックに記入します。

英語インストラクターと一緒にログを付けると、生き物の名前を英語名で聞けるのが興味深いですね。

ランチの後は、アクアマリンの送迎車でふたたびヒロチャンオフィスに送り届けていただきました。

到着したのは15時と、まだ日の高い時間帯。

出発から終了までスムーズなさっぱりダイビングでした。

本日はありがとうございました!

 

 取材を終えて・・・

バリ島でのファンダイブ取材も4回目となりましたが、日本語をしゃべらないインストラクターにお世話になるのは今回が初めてでした。

大丈夫だろうか!?と多少の不安を抱えながら取材当日を迎えましたが、インストラクターは非常に聞き取りやすい英語で丁寧に接客していれるため、日常会話程度の英語がわかる方なら、問題なく楽しめる内容でしょう。

なんといっても、ダイビングツアー中、多くの時間を過ごすのは海の中。手信号で「大丈夫?」と気遣ってくれたり、珍しい生き物を指差して教えてくれたりと、水中ガイドのクオリティで勝負です!

アクアマリンは、安全管理がしっかりしているという点も好感をもてました。

事前にPADIライセンスの種類を聞き、一番初歩のオープンウォーターダイバーならば水深18メートル以下には連れて行かない、エア切れ予防のための説明をしっかりするなど、厳しい安全基準を守っていました。

また、アクアマリンのモットーは『さっぱりダイビング』。オフィスに立ち寄る時間をロスカットし、ホテルからダイビングポイントまで直行直帰です。あまり時間のない方や、とにかくサクッと海に出かけたいという方にはうれしいツアー形態ですよね。

安全に、そして手軽にダイビングを楽しみたい方は、ぜひアクアマリンを利用してみてくださいね。

 

※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。

 

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About 体験レポート編集部

こんにちは!ヒロチャングループの体験レポート編集部です! バリ島内のスパやアクティビティなど、さまざまなメニューをスタッフが体当たり取材!定番メニューからディープな穴場スポットまで、良い所も悪い所も全部ぶっちゃけちゃいます。ぜひ、ご旅行計画の参考にして下さい!!