自分にとってバリ島といえばダイビング!ダイビングといえばトランベン!
今までのダイビングの体験レポにトランベンがないのはインドネシア料理にサンバルが入ってないのと一緒です!と上層部を自ら強引に説得し(なんのこっちゃ)、では一人で行ってきなさいという事になりました。(やった^^)
しゅっぱーつ!
2013年7月16日。バリビューダイブさんのファンダイブに同行しトランベンへダイビングの取材に行ってきました。
朝7時、家から自分のダイビング器材フルセット、ウェットスーツに水中撮影用カメラ2セット、陸上用カメラ1台+レンズセット、ビデオ1台を原付きバイクに乗せ(バリの人だってこんなに積まないでしょ・・・)集合場所の会社の前へ。
この光景を誰かに撮ってもらいたかったのですが今回の取材は自分1人だけ。残念。
青いTシャツが今回のダイビングのガイドさんで日本語ペラペラのシワさん。
緑がバリ歴4年、日本人インストラクターのアイちゃん。(今回は丘番担当です。)
そしてピンクがドライバーのシラさんです。
さっそく荷物を積み込んで時間通りに出発。
今回、一般のお客様のファンダイビングに参加させていただく形での取材という事でまずはお客様の宿泊先のジンバランのホテルへ。
お客様はバリビューダイブの常連さんでつい最近結婚したばかりという仲良しA夫妻。
水中でのお二人の姿は使用OKと許可をいただき(ありがとうございます。)トランベンへの約3時間のドライブからスタートです。
お二人を待っている間に撮ったスイレンです。
朝の早い時間はいっぱい咲いています。
トランベンまでは結構な距離を走るのですが、バリ島の豊かな自然や現地の人達の普段の生活等を見ているとあっという間に到着します。
のはずだったのですが、出発して1時間程走ったところで車が不調。
急遽、近くのパダンバイから来る車に乗り換える事となりました。
イスラム教の方?
っと思ったら待ち時間の間にスイカを買いに行ったアイちゃんでした。(笑)
パダンバイからの車が到着し、荷物を入れ替え20分程度のロスでトランベンに向け再出発!
トラックの荷台に乗って通学する(運搬される?)小学生。
何人乗ってるんだろ。
トランベンに近づくと見えてくるバリ島最高峰『アグン山』
蘇る厳しい思い出・・・・理由はこちら。
到着
今回利用させていただく施設は”ダイブパラダイストランベン”
駐車場からこの細い道を1分位歩くと海。
そこがもうダイビングポイントです。
朝の陽射しに透けて輝くブーゲンビリア。
爽やかな南国の一日の始まりです。
とか悠長な事言ってる場合じゃなくて、今日は自分1人だけ。
取材しながら写真撮りながら自分の着替えをささっと。
行き道にロスした時間を取り戻すべくテキパキテキパキ。
帰る時間に直接影響してしまうのでダイビングは到着から1本目までは手早く進みます。
あ。お客様は全然忙しくないですよ。
バタバタしてるのは自分だけです(笑)。
施設等のチェックや撮影は後回しにして水中用カメラを急いでセッティング。
今回用意した水中用カメラは2台。
ワイド撮影用のコンパクトカメラ(動画も撮れます)とマクロ撮影用の一眼レフ。
赤いのはストロボです。
スタッフが準備してくれている間に
免責同意書にサインして、
アイちゃんに貴重品を預けて、
(バリビューダイブでは貴重品袋が用意されています。)
海の中へレッツゴー!
ダイビング1本目 ~ パラダイス前 ~
名前の通りダイブパラダイスの真正面のポイントです。
施設からポイントまでの距離は階段3段+徒歩10秒!
ここはエントリー、エグジットが比較的楽なのでカメラ2台持ちで行きました。
アイちゃんに撮ってもらった今回1枚しかない貴重なレポーターの写真です(笑)。
A夫妻が先にエントリー。
ちょっとだけ波があったのですが、経験の浅い2人の為に(奥さんはライセンスを取得してから初めてのファンダイビングです。)ガイドさんがしっかり支えながら進みます。
ダイビングで1番緊張するのはこのエントリーの時だと思うのですが、至れり尽せりしっかりサポート。
シワさん優秀だわ~。
潜航してすぐ目に入るのがこの飛行機のオブジェ。
小魚がいっぱい群れています。
A夫妻はというと何も問題なくゆったり海中散歩。
経験が浅いという事を聞いていたのでいざとなったら自分もヘルプに回るぞーって気持ちで見ていましたが、ちゃんと浮力のコントロールも出来てるし初めてのファンダイブにしては上手過ぎないか?
このポイントはいろんなオブジェが漁礁として沈められています。
そして潜りに来るたびに見た事のない物が増えています(笑)。
ヘラヤガラとカクレクマノミの子供
水温28℃、透明度も良く(20m近くありそう)快適ダイビング♪
このピンクのバラみたいなのはウミウシの卵です。
せっかくカメラ2台持ち込みなのでマクロレンズにさらにクローズアップレンズをつけてアップで撮影してみました。
アーティスティックな感じで。
この魚の色、絶対生き物を最初に作った神様の手抜きですよね。
黄色い魚を紫のペンキの桶に半分漬けて完成!みたいな。
体験レポートのトップ画像用にと色が綺麗で愛嬌のあるカクレクマノミを最後に集中して撮影してみました。
皆様お馴染みのニモです!
と言いたい所なんですが、あの映画の舞台はグレートバリアリーフなのでニモはカクレクマノミじゃなくて体の白い模様の縁取りがもっとハッキリと黒く縁どられているオレンジクラウンフィッシュでは?とかウンチクをつぶやきながら撮影開始!!
このカクレクマノミは素早くちょこちょこと動き回るので被写体としては難易度が高いです。
こんな写真を量産しまくります。
ひたすら枚数だけ撮ってあとは運勝負!
調子に乗って撮りまくるとストロボのチャージが間に合わなくてこんな写真に。
せっかくピントが合ってたのに。
隠れクマノミ!ってタイトルには合ってますがトップ画像には使えないな・・・
ピントを合わせるのもかなり大変なのでダーツで中心を狙ってるような気分でシャッターを切ります。
30枚位撮った中で1番まともだったのがこの写真。
ストロボが1灯という事でちょっと青かぶってしまいましたがトップ画像に使うには合格点かな?
背景がボケるようなアングルを狙いました。
無事トップ画像も撮り終えてそろそろ上がろうと思ったら水面付近にギンガメアジがいっぱい!!!
最近沈船にいたはずのギンガメアジがいなくなったと聞いていましたが、パラダイス前に来ていたんですね。
自分撮りで記念撮影!
トップ画像はこっちだな。
普段ギンガメアジは集団で玉のように集まってグルグル回っているのですが、ここは浅場なのでバラバラ。
仕方がないので自分がギンガメアジの周りをグルグル回って動画を撮ってきました!(笑)
最後にカメラを半分だけ海に沈めて半水面写真にチャレンジ。
これもかなり運に左右されます。
今回は6枚目で成功!
ちょっと長くなってしまいましたが無事1本目終了~
お昼休み
ダイビングは連続して潜る事ができないので1本目と2本目の間は比較的ゆっくりのんびり過ごします。
ランチはナシゴレン、ミーゴレン、ナシチャンプルの3種から選ぶ事ができます。
A夫妻がナシゴレンとミーゴレンを注文したので自分はナシチャンプルに。
3つ共写真が撮れて良かった良かった。
飲み物はミネラルウォーター、コカコーラ、温かい紅茶から選べます。
施設の紹介
もともとバリビューダイブダイブさんは沈船ポイント前の駐車場を使っていたそうなのですが、最近はシャワーやトイレの事を考えてここダイブパラダイスに変更したそうです。
更衣室。
普通こういう鏡があると自分が写らないように撮影するのですが、今回はワザと写ってみたり。
トイレ。
水洗式でちゃんと紙もあります。
シャワー。
温水ではありませんが日中は暑いので気持ち良いです。
晴天の日はしばらく誰も使わないと天然太陽熱温水シャワーになります(笑)。(但し1分が限度か)
ランチはここで食べました。
普段はレストランになっています。
写真には写っていませんが、この日は世界中から結構な数のお客さんが来ていました。
海側にもパラソル席があって、海を見ながら食事ができます。
海を見て左方向。
10分程歩くと有名な沈船ポイントです。
右へ5~6分歩くとドロップオフポイントです。
バリ島では珍しいハスキー犬のチョビ。
ガイドのシワさんですが、色々話をしてみるとローカルガイドさんには珍しくかなりマクロ生物に詳しいです。
10年通って自分しか知らないだろうなぁ~っと思っていた情報も結構知ってました。(ちょっと悔しい。)
そしてなんとバリビューダイブのローカルガイドさん達は全員体験ダイビングの説明が出来る程に日本語が達者なそうです。
聞いてみるとお客さんの9割は日本人という事でかなり鍛えられているみたい。
日本人ダイバーはあれが見たいこれが見たいってリクエスト多いからなー。(自分もそうですが。)
ダイビング2本目 ~ 沈船リバティー号 ~
ゆっくり休んだ後は本日2本目、地形派ダイバー大興奮の沈船ダイビングです!
ポイントまではダイブパラダイスの施設から左方向へゴロタを10分ほど歩くのですが、タンク等の器材はポーターさんが運んでくれます。
自分たちが持って行くものはフィン、マスク、ウェイトのみ。
沈船リバティー号
全長120m、水深2m~30m位の間に横たわっている巨大な沈没船。(シュノーケリングでも十分楽しめますよ!)
1942年にアメリカ軍の輸送船リバティー号が日本海軍の潜水艦の攻撃によって沈没、トランベンの海岸に引き上げられました。
そして1963年にアグン山が噴火し、リバティー号は再び海の中へ。
現在は沈船ダイビングの有名スポットとして世界中からダイバーが訪れるようになりました。
こちら側の海もとても穏やかでみんなスムーズにエントリーしてレッツゴー!
水の抵抗が少なくて効率の良さそうな頭の形だな。
この沈船は巨大過ぎてとても写真ではこの雄大な感じを表現する事ができません。
もちろんこちらも動画を撮ってきました!
写真のウミウシやエイ以外にも珍しい生き物がいっぱい。
今回は出会いませんでしたが最近はウミガメも住み着いているとの事です。
沈潜の壁をよく見てみるとこんな半透明の青いホヤが目につきます。
近くに生き物がいたら是非このホヤをバックに写真を撮ってみてください。
何でも綺麗な写真になりますよー。
そしてこのホヤになかなか逃げないハゼがいたらもっと良く見てみてください。
きっと写真のようにびっしりと卵が産みつけられているはず。
大満足でダイビング楽しんだ後、名残惜しいのですがタイムアップでエグジット。
帰りも来るときと同様にポーターさんが器材を運んでくれて、ゴロタを歩いて帰ります。
今回の取材では潜っていませんが、今までに個人的に撮った写真を使って”ドロップオフ”と”ナイトダイビング”も少しだけ紹介したいと思います。
ドロップオフ
ダイブパラダイスから右方向に5~6分ゴロタを歩くとエントリーポイントです。
沈潜へ行く時と同じくポーターさんが器材を運んでくれます。
水深80m近くまで(もちろんそんな深くまでは潜りせんが)落ち込んでいる壁沿いに沿って泳ぐダイビングスタイルです。
こちらも地形派ダイバーにはたまらないダイナミックな光景が広がっています。
マクロ生物もとても多く、フォト派ダイバーの方もきっと満足できるポイントです。
左)入口付近の砂地にいつもいる群れ。
右)ここの砂地にはハゼがとても多いです。ネジリンボウもいますよ。
左)ゴロタをひっくり返すと極小ボクサークラブが。左下に写っているのは人差し指の一部です。
右)ちょっと進んだところにある大きなウチワ。そばにはクリーニングステーションがあってホワイトソックスを始め、いろいろなエビが魚をクリーニングしています。
スカートがヒラヒラしたウミウシ。
模様もとっても綺麗。
きっと真面目な神様が作った作品ですね。
この種類のウミウシはトランベンでは良く見かけます。
マリリンモンロー風に撮ってみました。
左)ドロップオフ先端付近の頂上あたりにジョーフィッシュのコロニーがあります。この時は20匹位はいたはず。モグラ叩きみたいな感じです。
右)その先の-25m辺りの大きなウチワにはクダゴンベがいっぱい。
左)さらにそのまわりをよく探すと1mm位のヨコエビ科の一種(学名はまだついていないはず)がいっぱいいます。目が真っ赤で可愛いのですが以外と動きが早くて落ち着きがないので撮影難易度高いです。
右)そのまま垂直にもうちょっと降りるとアケボノハゼのペアがいました。
ナイトダイビング
ポイントはダイブパラダイス前と同じです。
夕暮れから潜り始めて真っ暗な中、水中ライトで潜ります。
夜は昼間見かけないウミウシや甲殻類が一斉に姿を現します。
写真が青かぶりしないので生物本来の色のまま撮影する事ができます。
左)日本でもお馴染みのピカチュウことウデフリツノザヤウミウシです。
右)トガリモエビも緑、白、赤といろんな色を見つける事ができます。
この写真やらせじゃないです。
ガラスハゼ、ムチカラマツエビ、イボイソバナガニ。13匹も一か所にいました。びっくり。
左)フィコカリス・シムランス 。5mm位でしょうか?抱卵してます。 たぶん水中で他の人に紹介してもゴミとしか思ってくれないだろうな。
右)イソギンチャクの上に乗っているスケスケのカクレエビ。
カエルアンコウも夜の方が見かける事が多いです。
ダイビング終了
施設に戻り、着替えてからは(タオルは用意がないのでご自身で持参してくださいとの事でした。)ログ付けタイムです。
潜ったポイントや時間、見た生物等ガイドさんが詳しく説明してくれます。
そして再びジンバランのホテルまで約3時間のドライブです。
途中、綺麗なライステラスの見える場所で記念撮影をしました。
その後はみなさんホテルまで熟睡 zzzzzz
お疲れ様でした。
編集を終えて
ちょっと長い記事になってしまいましたがトランベンでのダイビングレポートはいかがだったでしょうか。
久々の水中での取材&乾季に入り海の中のコンディションも最高でテンションは上がりっぱなしでした。
自分は十数年前、初めてのバリ旅行で体験ダイビングに参加し、ここトランベンでそのままオープンウォーターのCカードを取得しました。
バリ島といえばサーフィンやスパ、民族的な音楽や踊りなどが有名ですがダイビングもとても魅力的なポイントがいっぱいあります。
バリ島旅行の際には是非一日だけでもこの素晴らしい海の中を覗いてみてはいかがでしょうか。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。