2013年2月7日、あのフランス発自然派コスメ、ロクシタンがプロデュースするバンブースパby L’OCCITANEにお邪魔しました!バリ島に3店舗のスパを展開しているロクシタンですが、ホテル・クプクプジンバランに併設のバンブースパでは、こちらでしか受けられないスペシャルメニューがあります。それはバリ島の竹を利用した、オリジナルのバンブーセラピー。今回はロクシタンのエッセンスが詰まったヴァーベナバンブーフュージョンセラピーを体験してきました!
バンブースパへ・・・
当日の朝は、バリニーズコスチューム風のユニフォームをバッチリ決めたドライバーが迎えに来てくれました。
ゲストのネームプレート持参のため、待ち合わせもスムーズです。同じジンバランエリアということもあってか、予定より20分も早い到着でした。
ジンバランのヌサドゥア寄りにあるヒロチャンオフィスからバンブースパまでは、バイパスを北上してジンバランビーチ方面へと向かいます。
スローミュージックの流れる清潔な車内で、ドライブも快適でした。
ユニークな陶器で有名なジェンガラ・ケラミック本店を通り過ぎてほどなく、ウルワツ通りに面したバンブースパが見えてきました。
送迎車は、ロクシタンの顔として全世界でお馴染、イエローの看板を掲げたロクシタンショップの前に停まります。
ロクシタン製品の並ぶショップを通って店内へ。
バンブースパやクプクプ・ジンバランのあるこの建物は全体でジンバラン・コーナーと呼ばれ、数軒のレストランやブティック、洋書専門店などが入ったおしゃれなモールとなっています。
レセプション&ロビー
華やかなテナントを見ながらモールの中を進むと、バンブースパの看板が現れます。そこからのびる薄暗いスロープがスパへの入り口。
キャンドルの灯りが柔らかく足元を照らしだす小道はアジアンな落ち着きもあり、南フランスの旧市街を思わせる秘密めいた雰囲気もあり・・・
この先に何が待っているんだろう?入口からロビーまでのあいだに、こんなにわくわくさせてくれるスパは他にないかもしれません。
スロープを上がりきったところで、サンダルからスリッパに履き替えて中へ。
正面にはすっきりとしたレセプションカウンターがあり、ゲストリレーションが日本語での挨拶とともに迎えてくれました。
ロビーの内部は竹の宇宙です。バンブースパの名前の通り、空間も竹がコンセプト。
前衛の竹林の中、隠れ家のようにゲスト用ソファが4脚配置されています。
シングルルーム
次にバンブースパのトリートメントルームをご紹介いたします。
お部屋はシングルが5室、ツインが9室用意されています。
こんなお部屋を背景に、ルノワールの裸婦が湯浴みしていそう。
ノスタルジックであたたかみのある雰囲気はロクシタンの世界観をそのまま体現していますよね。
そしてお部屋の広いこと。
並みのスパなら、この面積のお部屋にベッドを2台入れてツインルームにしていると思います。
フットバス用のソファも広々していて、おひとりさま用といえども手を抜きません。
ドレッサー、シャワーブース、フィッティングルームも十分な広さのものが備えられています。
ツインルーム
こんな空間をひとりで使っていいなんて、とても贅沢!と驚いたシングルルームですが、ツインルームは更に上を行っていました。リゾートホテル・クプクプジンバランのゲストルームにそのままトリートメント用のファシリティを運び込んで、スパにしてしまったかのよう。
「こちらVIPルームです」といわれても信じてしまいそうですが、バンブースパのトリートメントルームにシングル、ツイン以外の区別はありません。9つ全てのツインルームはこれでスタンダード仕様です。
トリートメントベッドはシンプルな、しかしゆったりとしたデザイン。
お部屋の雰囲気と統一された無垢材にこだわりを感じます。枕元のフラワーボウルも気取らない印象。
ベッドの足元には、ホテルの客室よろしくアクセントスローが置かれています。バンブースパの銘入り。
バスタブはシングルルームと同じデザインですが、ふたりで入るためにより大きな作りになっています。
からだを洗う際はバスタブから出て、シャワーブースに入ります。
バンブースパのツインルームには、チェンジングルームとセットになったシャワーブースが2対ついています。
最初はどうして??と思いましたが、たしかにシャワーがふたつあれば、2名様でトリートメントを受けたあと、待ち時間なしでシャワーを浴びられますね。
バスルームにあるバスソープ、シャンプー、トリートメントはもちろんロクシタン。日本でも人気のシアシリーズです。
お化粧直しに使えるドレッサーも、ホテルの客室並みに立派です。
備え付けのアメニティーはティッシュにコットン、綿棒。ブラシとコームも置いてあります。
ここで待っているのもロクシタンプロダクトたち。ミルクリムーバーにフェイストナー、ヴァーベナローション、パフュームまで自由に使えます。
トリートメントルームにお手洗いはないので、お部屋の外、ロビーの隣にあるものを使用します。
いうまでもなく清潔、おしゃれ。
こんなところにもシアのハンドソープとクリームが備えられていて、得した気持ちになります。
ウェイティングルーム/フィッティングルーム
バンブースパには、奥様がトリートメントを受けている間に旦那様やお子様がくつろいでいられるようにとウェイティングルームが設けられています。
ソファとTVが2セットあり、退屈することなく待ち時間を過ごせるでしょう。
こちらのお部屋はパウダールームとしてのファシリティも備えており、アメニティの揃った大きなドレッサーが2台、奥にはシャワールーム付きのチェンジングルームも2部屋あります。
スチームサウナ
その他ファシリティとしては、2人用の小さなスチームサウナがあります。
モザイクタイルに覆われたサウナルームはエキゾチックな雰囲気です。
トリートメント体験スタート
本日の体験メニュー ◆ヴァーベナバンブーフュージョンセラピー(60分間)◆
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ロビーにて、日本語堪能なゲストリレーションが運んできてくれたのは、冷えたおしぼりとウェルカムドリンク。
果肉の浮いたミルク色のドリンクは、南国のフルーツ・シルサックのフレッシュジュースです。日本ではほとんど見かけることのないフルーツですが、食物繊維とビタミンが豊富。しかも甘酸っぱくて美味しいフルーツです。
ドリンクを頂きながら、日本語のカウンセリングシートに記入します。
項目はマッサージの強さの好みや健康状態、また、最近3日以内にスクラブをしましたか?なんて細かいチェックもありました。
説明書きは日本語で読めますが、記入はくれぐれもローマ字で。というのも、バンブースパでは書き終わったカウンセリングシートを担当テラピストと一緒に確認し、お手入れの希望を間違いなく施術者本人に伝えるためです。
本日の担当テラピストは、バンブースパ歴2年のシャンディさん。
カウンセリングからトリートメントまで、ほぼすべてのプロセスを日本語接客で対応してくれました。
就職前に語学を学んだ経験があるのかと思いきや、日本語はすべてバンブースパでお仕事をする中で身につけたそうです。
シャンディさんの案内でトリートメントルームに入ります。今回はスパの計らいで、ツインルームにて施術を受けることが出来ました。私が入ったのはSHEAシアと名前のついたお部屋。
着替えはシャワーブース脇のチェンジングルームで行います。
自分の服はハンガーにかけ、紙パンツとガウンを身につけます。ロッカー類はないので、荷物はアクセサリーの入る革の小物ケースと共にベンチの上に置いておきました。
バンブースパのガウンはキモノとバスローブがフュージョンしたようなデザインです。
しっかりとした生地なのに、どこか繊細でエレガント。
身にまとうとリュクスな気分にさせてくれました。
ヴァーベナフットバス
天蓋のような無垢材の曲線が楽しいソファ。ここに腰掛けて、陶器のフットボウルに足を浸します。
リフレッシュ効果のあるスプレー、ヴァーベナ・エクストラをひと吹きし、ヴァーベナ・フォーミングバスにて膝下を洗います。
テラピストの手つきはあまり強くなく、マッサージ前のウォーミングアップといったタッチでした。
フットバスを終えたらベッドに移動しますが、このときテラピストが枕にピローミストを振りかけてくれました。
ラベンダー、ティーツリー、ゼラニウムのエッセンシャルオイルが配合された、リラクシング効果のあるミストです。
バンブーセラピーマッサージ
更にヴァーべナのパフュームを室内に散らし、ゲストが心からヴァーベナセラピーに浸れる空間を用意します。
髪にオイルがつかないようシャワーキャップを被り、うつ伏せの姿勢からマッサージがスタート。
足首の下には、寝姿を楽に保つ円筒型のクッションが置かれました。
まずはシーツの上から、バンブースティックを縦にして点で圧を掛けるマッサージ。
最初はノンオイルということもあり、指圧のような感触です。
シーツをよけて直接肌にスティックをあてるときは、潤滑剤にリバイタライジング・マッサージ・オイルを使います。
甘過ぎず、スパイシー過ぎずの絶妙なヴァーベナの香りが広がります。
マッサージに使うバンブーはウォーマーで温められて、かなり熱を帯びています。
以前の取材でフランジパニのウォームストーンマッサージを受けましたが、その道具を竹にすり替えたような感じです。
もちろん丸い石とは違い、細長いバンブースティックは縦に持っての点的刺激、横に寝かせての面的刺激、どちらを加えるのも自在です。
基本的にはロミロミマッサージとデトックスマッサージを、竹を使って行います。
動作としては上の写真のように、オイルで滑りをよくした肌の上でローラーをかけるようにリンパを流してきます。
スティックの角を使って足ツボ刺激。指よりも固いので効きます!
道具を使わず、テラピストが自らの手でマッサージする場面もありました。
実はヴァーベナバンブーフュージョンセラピーは、ロクシタンスパの全マッサージを一度に体験できるメニューなんです。
バンブーマッサージの他に、ハンドテクニックによるスリミングマッサージ、バリニーズマッサージ、指圧と、60分の施術にすべてのエッセンスが詰まっているのです。
シャンディさんは小柄ですが、強すぎず弱すぎず、ちょうど気持ちいいと思える力加減でマッサージしてくれました。
施術中に数回日本語で「強さはいかがですか?」と気にかけてもらいましたが、毎回「気持ちいいです」と答えていました。
オイルマッサージは浸透圧で血行を促進するといいますが、そこに温度が加わると更に美容効果が高まりそうな気がします。
バンブースティックは大小のものが数本用意されていて、常に温度の高いものに取り換えられました。デコルテなど面積の狭いパーツは小さなスティック、お腹などは大きなスティック。
スティックの長さを利用して肩甲骨を丸ごと押し出すように広げたり、道具を使うマッサージならではのユニークなテクニックもありました。
マッサージが終わると、エッセンシャルオイル“リバイタライジング”をテラピストが手のひらにつけ、顔の上でひらひらと漂わせます。こちらもロクシタン製品ですが、スパ専用の非売品とのこと。
体温で気化したオイルがほのかに香る中で、マッサージの余韻を味わいながら静かにクールダウン。
起こしたからだを温タオルで軽く拭いてもらい、トリートメント終了です。
お部屋にはシャワーもついていますが、オイルは洗い流さず、1時間はそのままにしたほうがいいのだとか。
着替えを済ませてロビーに戻り、紅茶をいただきながらアンケートに記入します。
お茶請けにはフランス菓子が登場。ソーサーにちょこんと載ったマカロンが可愛らしいアフタードリンクでした。
60分間のトリートメントでしたが、行き届いた接客に丁寧な施術で、とても密度の濃いスパ体験が出来ました。
本日はありがとうございました!
取材を終えて・・・
今回体験したヴァーベナバンブーフュージョンセラピーは60分間という短い時間だったにもかかわらず、いくつものプロセスを含んだコースを受けたように満足感がありました。
竹を使っている、という道具のユニークさに目が行きがちですが、ロクシタンスパのエッセンスは香りのリラクゼーション効果を巧みに使った演出だと思います。
フットバスではこの香り、マッサージ前にはこの香り・・・という風にエッセンシャルオイルやミストを使い分けることで、ゲストのいる空間がリフレッシュモードになったり、リラックスモードになったり。
香りを重ねた分だけ、トリートメント経験がよりふっくらと、密度あるものになっていきます。アロマにこだわった製品を扱うロクシタンだからこそ出来る高度なテクニックですよね。
お部屋のインテリアなど外面のロクシタンらしさだけでなく、植物療法とアロマテラピーというブランド理念が完璧に練り込まれたスパトリートメントを提供していること。コンセプチュアルスパの中でも、ここまでの完成度を出しているお店は少ないのでは。
ところで、バンブーマッサージは痛くないの?と疑問に思われる方もおいででしょう。今回の体験では、一度だけ脛の骨と竹がぶつかったときにいたたたた・・・と思うことがありました。スティックがお肉の上をローラーしているときは気持ちいいのですが、肉付きの薄い所は要注意。極端な痩せ体型の方は、もしかしたらバンブーマッサージとの相性がよくないかもしれません。
とはいえバンブースパには竹スティックを使わないメニューもたくさんありますし、例えロクシタン製品を使っているということを抜きにしても、訪れる価値は十分にありです。丁寧な日本語接客、テラピストも優秀ですし、そしてナチュラルかつラグジュアリーな雰囲気のトリートメントルーム。
ロクシタンファンの方はもちろん、スパならとにかくお得度よりも満足度重視という方は、選んで決して後悔しないお店だと思います。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。