2014年8月31日、グランドニッコーバリ内の日本料理店弁慶を取材してきました。弁慶といえば、食べ放題のビュッフェプラン『サンデーブランチ』をバリ島で最初に始めたことで有名です。そして今回、日曜日のお昼限定だったビュッフェが、なんとディナータイムにも登場!ドリンクが含まれない分サンデーブランチよりもお得な価格の『ディナービュッフェ』を体験してきました。
グランドニッコーバリに到着!
バリ島南部のヌサドゥアに位置するグランドニッコーバリは、ジンバランのヒロチャンオフィスから約30分。
ヌサドゥアといっても、大型ホテルが林立するリゾート区画からは離れた場所にあります。バリ島のワイルドな地形を残した静かなエリアに建つホテルです。
今回の取材ターゲット【弁慶】はメインロビーを入ってすぐ左側にあります。
日系の老舗リゾート内の和食レストランということで、期待感はMAX!
ディナービュッフェが始まるのは日曜日の午後5時半から。
この日の取材では、まずムナコとカメラマン・クマッチが早めの5時に現場入りしました。
お店の中央にあるオープンキッチンにはすでに什器がスタンバイされ、5時半のオープンに向けてスタッフがテキパキとお料理を準備中。
一般ゲストはまだ入店していないこの時間帯、店内をくまなくウォッチさせていただきました!
オープンキッチンの奥、客席のスペースに進むと、目に飛び込んでくるのは180度のオーシャンビュー。
バリ島には建物の高さを制限する条例があり、ヤシの木の背を越す高層ビルを建てるのはNGです。
ですがこのグランドニッコーバリに限っては断崖に沿った構造が特例で認められ、メインロビーや弁慶のある階は地上15階相当。この高さからインド洋の絶景が一望できるんです!
ビーチ側に張り出したスペースにあるオーシャンビュー席は、特に迫力ある景色を楽しめるお席です。
定員は18名で、フロアとの間に和紙のロールスクリーンを降ろせば個室感覚で使うこともできます。
また、カップルや親しいお友達と利用するのにぴったりなソファ席は2か所用意されています。
ビュッフェ台に近く、それでいてちょっとしたプライベート感があり、海の景色も見られるので個人的には一番グッときました。
完全個室のお部屋をご希望ならVIPルームがおすすめ。
オーシャンビュー席ほどではありませんが、こちらも海側に向かって大きく窓が切られているため眺望は抜群です。
個室と個室の仕切りをはずせば、最大22名収容の会食場として使えますよ。
どのタイプのお席も、事前にリクエストすれば確実におさえることができます。
また、一般ゲストの到着はだいたいいつも午後6時を過ぎてから。
自分の目で確かめてから席を確保したい!という方は、5時半のオープンに合わせて入れば 好きな席が選び放題でしょう。
スタッフ紹介
弁慶の店内にいると、調理スタッフもフロアスタッフも和気あいあいと、それでいてきびきび働いているのが伝わってきます。
来店とともに笑顔で迎えてくれるフロアスタッフは、さすが5つ星リゾートのホスピタリティを感じさせます。
接客の素晴らしさは実際に訪れた時に体感いただくとして、ここでは、弁慶の中心となる2人のシェフをご紹介します。
前任の前田シェフに代わり、2014年から弁慶の料理長を務めているのが合田シェフ。アジア・アメリカ・アフリカなど、世界中の日本食レストランでシェフを歴任した経験豊かな料理人です。
日曜のお昼限定だったサンデーブランチがディナータイムまで拡大されたのは、彼の発案によるものです。
今では、お昼のサンデーブランチよりもディナービュッフェのほうが混みあうのだとか。
各国のご当地料理がさりげなくビュッフェメニューに生かされているのも、合田シェフのアイデアです。
合田シェフの下で働くナンバーツーの調理スタッフ、ワンサワンさん。バリ島シガラジャ出身です。
経験は17年、日本食は何を作らせても味がぶれないと、シェフが信頼を置く料理人です。
ディナービュッフェ 体験スタート!
さて、午後6時をまわる頃、ヒロチャングループのボス夫妻ヒロチャン&マミチャンが来店しました。
フロアスタッフがすかさずアテンドします。
今回の食事ではVIPルームを使用させていただきました。
席に着くとスタッフがナプキンを膝に広げてくれます。
ディナービュッフェにはドリンクが含まれないので、この時に自分の好きなお飲物をオーダーできますよ。
ビュッフェ台 – メイン
一息ついたら、さっそくお料理を取りに行きましょう!
オープンキッチンの周囲に、美しく盛り付けられた大皿がぐるりと並びます。
肉じゃが、エビチリ、お好み焼きに串揚げ・・・書ききれないほど、広い意味での日本食がなんでもござれ。
調味料は日本から輸入しているため、日本で食べるのと変わらないクオリティをバリ島で再現できるそうです。
大皿から直接取り分ける料理のほかに、キッチンの中のスタッフにその場で作ってもらうメニューも充実しています。
グランドニッコーに駐在する日本人スタッフ推薦、しゃぶしゃぶ。
その場で肉や野菜を選びましょう。肉は2人前!なんてオーダーも可能。
鉄板焼きのコーナーでは、ケースの中から好きな食材をよりどり選んで焼いてもらえます。
お肉やソーセージに、エビやホタテなどのシーフードもありました。
食材をヘラで景気よく弾いて鉄板へ。味付けは塩コショウのミルをくるくるっ!
それほど混み合っていないタイミングなら、鉄板焼きスタッフのパフォーマンスも期待できます。
ビュッフェ台 – 寿司カウンター
そして、日本食ビュッフェといえばお寿司!
寿司・刺身のコーナーはオープンキッチンから少し離れた位置にあります。
シックな寿司カウンターも、日曜日はビュッフェ台に様変わり。
弁慶の刺身や寿司に使う鮮魚は、合田シェフがジンバランの魚市場に出向いて仕入れています。
シェフが自ら市場に出かける理由は、バリ島で食べられる最上のお刺身を手に入れるため。
以前は築地の魚をジャカルタ経由で取り寄せたこともあるそうですが 、鮮度の面ではやはり現地で買い付けるのが一番とのこと。
「3.5㎏のシマアジです」と、この日の主役について語るシェフからは、食材に対する自信と愛着がうかがえました。
もちろんお寿司も、目移りするくらいいろんなものが並んでいます。
これぞ日本のお寿司!というオーセンティックな握りと、リゾート気分を盛り上げる華やかなスシロールを両方ご用意。
こんな細やかな工夫のおかげで、弁慶のビュッフェは日本人にも欧米人にも人気が高いそうです。
ちなみに下の写真は、弁慶の料理長が合田シェフにバトンタッチしてから登場したラーメンの屋台。
アイデアマンの合田シェフらしい遊び心がうかがえます。
ちなみに、味付けは醤油スープとトムヤムスープから選べます。
デザートビュッフェ
さいごに、忘れてはならないデザートがこちら!
業務用の冷蔵ケースにかわいいお菓子たちがきっちり納まっています。
ケーキ屋さんのショーケースから好きなものをいくつでも取っていいよ、と言われた気分。甘いもの好きの女子にはたまりません!
4段の冷蔵ケースに上から下までスイーツがぎっしり。フルーツタルトのような洋菓子から白玉団子などの和菓子、それにチャモロ料理のおやつであるバナナサイボクといった、バラエティに富んだ内容です。
この他、オーダーするとスタッフがその場で氷を削ってくれるカキ氷や、大皿に盛られたトロピカルフルーツ(どれでも丸ごとどうぞ!)などわくわくする仕掛けがいっぱい。
ビュッフェ台とテーブルを何往復もしたくなる、楽しいビュッフェ会場でした。
ようやく席について乾杯!
食事中も、ドリンクの追加オーダーはないか、空いたお皿はないかとスタッフが絶妙な心配りをしてくれます。
素敵な時間をどうもありがとうございました!
取材を終えて・・・
グランドニッコーの弁慶といえば、バリ島で最高峰といわれる日本食レストラン。大きな期待と若干の緊張を胸に取材に赴きました。
ディナービュッフェということで取材班午後の5時台に入店しましたが、この時間帯ならばまだ海は青く、リゾート感いっぱいの自慢の眺望を楽しむことができました。そしてもちろん、暗くなってからの月明かりに光る海も素敵です。弁慶は、バリ島で唯一の日本食を楽しめる絶景レストランでもあるんです。
レストランの印象は、想像していたよりもずっと”気さく”。
スタッフの接客はあたたかく、心から寛いでお食事を楽しめる場が用意されています。ビュッフェのお食事というと、何かと慌ただしい、落ち着かないというイメージがありますが、ここ弁慶ではそんな心配は無用。こまごまと気を遣ってもらえるおかげで、通常のディナーと変わらないのではないかというくらい、ゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。
大人のためのしっとりとした雰囲気は少人数のお友達同士やカップルにおすすめですが、かといってファミリーで訪れても決して肩身の狭い思いをすることはないでしょう。取材日には実際、小学生くらいの子どもたちを連れた欧米人の家族が楽しげに利用していました。
お料理はあえて言及する必要がないほど、期待を裏切らないクオリティ。安心感のあるオーソドックスな日本料理が8割、リゾートならではの華やかなジャパニーズフードが2割、そして合田シェフの遊び心がちょっとしたスパイスになった楽しいディナービュッフェをぜひ体験してみてください。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。